【大田区・健康診断】企業健診の種類をご紹介｜久が原ファミリークリニック｜小児科・内科 ｜大田区久が原・池上

一般健康診断

一般健康診断とは、職種に関係なくすべての企業や従業員が対象の健康診断です。一般健康診断の種類は主に5つあります。こちらでは、代表的な2つの健診をご紹介します。ご自身に必要な健康診断を把握できるよう、詳しく見ていきましょう。

・雇入れ時の健康診断

雇入れ時の健康診断の対象者は、法律における常時使用する従業員です。週の労働時間が正社員の4分の3以上あり、1年以上継続して雇用される見込みのある従業員が対象です。正社員に限らず条件を満たせば契約社員やパート、アルバイトなども対象者になる場合があります。派遣社員の場合は、派遣元で一般健康診断が実施されます。

実施時期は、雇入れの直前や直後が一般的で、入社前であっても受診可能です。原則、対象となるすべての従業員が受けなければいけませんが、入社前の3ヵ月以内に医師の診断を受けて結果を会社へ提出している場合は、雇入れ時の健康診断は省略できます。ただし、提出した診断書の項目が、雇入れ時の健康診断で受ける必須項目を満たしている必要があるため注意してください。

・定期健康診断

定期健康診断も雇入れ時の健康診断と同様に、常時使用する従業員が対象です。ただし、特定業務従事者は除外されます。定期健康診断は、従業員の健康状態を定期的にチェックし、病気の早期発見を行うために欠かせません。健康維持のためにも必ず受ける必要があります。実施時期は労働安全衛生規則で定められており、1年以内に1回です。

特殊健康診断

特殊健康診断とは、法定の有害業務に従事する従業員に対して実施する健康診断です。特殊健康診断の受診は、労働安全衛生法第66条などで対象者が定められています。有害な物質が身体に悪影響を及ぼす前に問題を早期発見するのが目的です。

有害業務の対象には、有機溶剤業務や鉛業務、四アルキル鉛等業務、特定化学物質製造及び取扱業務、高圧室内業務、潜水業務、放射線業務、除染等業務、石綿の取扱業務などが含まれます。

これらの業務にあたる従業員は、雇入れ時と配置替え時のほか、半年以内に1回特殊健康診断を受けなければいけません。ご自身の健康を守るためにも、特殊健康診断の該当者であれば必ず受けてください。

健康診断の流れ

企業健診には、社内で集団健診を行う場合と従業員が該当の医療機関で個別に受診する場合があります。あらかじめ日時が決められている企業と、個人で予約が必要な企業がありますので、必ず健康診断の案内を確認してください。

前日の過ごし方や当日の服装もあらかじめ確認しておくと安心です。健康診断の結果は通常1～2週間ほどで、遅くとも約1ヵ月で送付されます。受け取り後は速やかに内容を確認し、再検査を勧める内容があれば、必ず再検査を受けましょう。

一般健康診断と人間ドックの違い

一般健康診断は企業の義務であるため費用は企業負担ですが、人間ドックは実費であるケースがほとんどです。市町村で補助金を出している場合もありますが、基本的に高額な出費になることが少なくありません。企業によっては、法定健康診断の項目を満たしている場合、人間ドックで代用できる制度を導入していますので、自社の制度を確認することをおすすめします。