【大田区】健康診断の相談なら！特定健康診査の目的やメリット｜久が原ファミリークリニック｜小児科・内科 ｜大田区久が原・池上

特定健康診査とは？

現在、日本では生活習慣の変化に伴い、生活習慣病の増加が問題となっています。生活習慣病は日本人の死因の多くを占めており、また命をとりとめても生活の質を低下させる可能性が非常に高い病気です。加えて、医療費の増加を食い止めるためにも、生活習慣病の減少が大きな課題となっています。

これにより、平成20年度から「高齢者の医療の確保に関する法律」に基づき、医療保険者（国民健康保険・職場の医療保険等）が実施する「特定健康診査」が開始されました。

特定健康診査とは、生活習慣病である糖尿病や高血圧症、高尿酸血症などの発症・重症化を予防することを目的に、メタボリックシンドローム（内臓脂肪症候群）のリスクに関して重点的に行う健康診査です。

特定健康診査の対象者と検査項目

特定健康診査の対象者は、40歳以上75歳未満（年度途中に75歳に達する人を含む）のすべての被保険者・被扶養者です。特定健康診査の結果をもとに、内臓脂肪蓄積の程度とリスク要因の数に着目して、リスクの高さに応じてレベル別（動機付け支援・積極的支援）に特定保健指導の対象者の選定を行います

＜検査項目＞

必須項目

• 質問票（服薬歴・喫煙歴など）
• 身体測定（身長・体重・BMI・腹囲）
• 理学的検査（身体診察）
• 既往歴、自覚症状、他覚症状
• 血圧測定
• 血中脂質検査（中性脂肪・HDLコレステロール・LDLコレステロール）
• 血糖検査（空腹時血糖・HbA1c）
• 肝機能検査（AST（GOT）・ALT（GPT）・γ-GT（γ-GTP））
• 尿検査（尿糖・尿蛋白）

詳細な健診項目

※前回の健診結果・既往歴・診察などにより、医師が必要と判断した場合に実施する項目

• 心電図
• 貧血検査（赤血球数、血色素量、ヘマトクリット値）
• 眼底検査
• 腎機能検査（クレアチニン・eGFR）

受診方法と費用

特定健康診査の対象者には、受診券が届きます。届いた受診券と保険証をご持参のうえ、実施医療機関、協会けんぽ主催の集団健診、お住いの市町村が実施する集団健診を受診しましょう。

特定健康診査は無料です。しかし、検査項目を追加した場合や受診場所によっては自己負担が発生することがあります。

特定健康診査のメリット

特定健康診査の最大のメリットは、やはり生活習慣病の予防と早期発見です。令和3年度の特定健診受診結果によると、肥満・高血糖・脂質異常・高血圧の発症リスクがなしとされたのはわずか2割で、8割の方がいずれかのリスクを持っているという結果が出ています。

生活習慣病は、心筋梗塞や脳梗塞といった脳・心臓血管系の深刻な病気の原因にもなります。これらの発症リスクを少しでも抑えるためには特定健康診査を継続的に受け、結果を見ながら健康管理を行うことが大切です。