【大田区】健康診断前に押さえておきたい！糖尿病の初期症状とは？｜久が原ファミリークリニック｜小児科・内科 ｜大田区久が原・池上

代表的な糖尿病の初期症状

糖尿病の初期症状は様々です。ここでは、代表的な初期症状の種類についてご紹介します。

多飲・喉の渇き

よく喉が渇く、たくさん水を飲みたくなる、頻繁に水分を摂っているが渇きがおさまらないなどの場合、高血糖のサインかもしれません。血糖値が高い状態はブドウ糖が多く、血液はドロドロになっています。このブドウ糖の濃度を元に戻そうとして、身体が水分を欲するようになり、喉の渇きが現れます。

多尿・頻尿

喉の渇きによって水分をたくさん摂取するようになることで、尿量が増えてトイレに行く回数も増えます。特に、夜間頻尿は睡眠の質を低下させ、生活の質を下げる原因となります。また、多尿・頻尿によって体内の水分が減ることで、脱水状態になってしまう点にも注意が必要です。

倦怠感と疲労感

糖尿病になると、インスリンの働きが低下したり、不足したりすることで、血液中のブドウ糖が細胞内に取り込まれにくくなります。その結果、細胞は十分なブドウ糖をエネルギーとして利用できず、慢性的なだるさや疲れを感じやすくなります。

体重減少

血糖値が高い状態が続くと、細胞は十分なブドウ糖を取り込めません。そのため、体はエネルギー源として脂肪や筋肉を分解し始め、体重が減ってしまうことがあります。

ただし、これらの症状を自覚する頃には、糖尿病がある程度進行している可能性が高いです。さらに糖尿病が進行すると、視力低下や目のかすみ、手足のしびれ、傷の治りが遅い、皮膚のかゆみ、足のむくみ、立ちくらみなど、合併症による症状が現れるおそれがあります。

糖尿病の初期症状に気づきにくい理由

糖尿病の初期症状は、他の病気や生活習慣の乱れと似ているため、見過ごされがちです。例えば、「最近、体重が増えたな」と感じても、食べ過ぎや運動不足と考える方は多くいらっしゃいます。また、「いつも疲れている」「イライラする」といった不調に関しても、不規則な生活やストレスといった日常的な原因に結び付けられやすいです。

これらの症状は徐々に現れることが多く、自分自身で「何かおかしい」と気づくのが難しい場合も少なくありません。生命予後を左右することから、自覚症状がなくても、定期的な健康診断を受けることが大切です。健康診断では、様々な検査を通して、糖尿病の可能性を早期に発見することができます。

1型糖尿病

自己免疫の異常により膵臓のβ細胞が破壊され、インスリンがほとんど作れなくなる病気です。そのため、インスリン注射が不可欠となります。

2型糖尿病

遺伝的要因に加え、過食、運動不足、肥満などの生活習慣が大きく影響します。食事療法や運動療法、場合によっては薬物療法で治療を行います。

妊娠糖尿病

妊娠中に初めて発見または発症する糖尿病です。母子ともに合併症のリスクを高める可能性があるため、厳密な血糖コントロールが重要です。医師や栄養士の指導のもと、個別化された食事療法や規則的な運動、定期的な通院で血糖値を管理する必要があります。

その他

特定の疾患や遺伝子異常、薬剤などが原因で発症する糖尿病もあります。

糖尿病の種類を理解することは、自分自身に合った治療法や生活習慣の改善策を見つけるうえで重要です。各タイプの特徴を把握し、健康管理に役立てましょう。

年齢

加齢とともに、体内のインスリンの働きが低下し、血糖値が上がりやすくなります。40歳以上の方は、特に注意が必要です。

肥満

肥満は、糖尿病のリスクを大きく高める要因の一つです。インスリンの働きを妨げ、血糖値を上昇させやすい状態を作ります。適正体重を維持するために、バランスの取れた食事と適度な運動を心がけましょう。

家族歴

ご家族に糖尿病の方がいる場合、遺伝的な体質が影響することがあります。

運動不足

運動不足は血糖値を上昇させ、インスリンの働きを低下させる原因となります。日常生活に30分程度の運動を取り入れましょう。

食生活の乱れ

甘いものや脂っこいものを食べすぎると、血糖値が急上昇しやすくなります。バランスの良い食事を心がけましょう。

ストレス

過度なストレスによって分泌されたホルモンによって、血糖値を上昇させることがあります。ストレス解消法を見つけることが大切です。

妊娠

妊娠中は、ホルモンバランスの変化によって血糖値が上昇しやすくなります。適切な血糖値コントロールが必要です。

糖尿病は、決して他人事ではありません。しかし、生活習慣を改善することで、発症を予防したり、進行を遅らせたりすることができます。ご自身の健康を守るためにも、定期的な健康診断に加えて、生活習慣も見直してみませんか。