【大田区】健康診断で高血圧と判定される基準値と正しい測定方法|久が原ファミリークリニック|小児科・内科 |大田区久が原・池上
【大田区】健康診断で高血圧と判定される基準値と正しい測定方法
健康診断は、様々な病気の早期発見に役立ちます。特に、自覚症状が出にくい高血圧は、健康診断で初めて判明することも少なくありません。放置すると、心筋梗塞や脳卒中といった恐ろしい病気を招くリスクが高まるため要注意です。
「健康診断で高血圧と言われたけど、一体どうすればいいの?」
そのような疑問をお持ちの方へ、こちらでは、高血圧に関する基礎知識から日々の生活でできる対策まで、解説いたします。
大田区で健康診断を検討している方もぜひ参考にしていただければと思います。
高血圧とは、心臓から送り出された血液が血管に勢いよくぶつかることで、血管の壁にかかる圧力が常に高い状態を指します。血圧は、心臓がギュッと縮んだときの収縮期血圧(最高血圧)と、心臓がリラックスしているときの拡張期血圧(最低血圧)の2つの数値で表されます。
高血圧になる原因は様々です。遺伝的な体質をはじめ、塩分の摂り過ぎ、肥満、運動不足、ストレス、喫煙、飲酒といった生活習慣が影響することがあります。また、年齢を重ねるにつれて、高血圧になるリスクも高まります。
高血圧は自覚症状がないまま進行することが多く、放置すると怖い病気の一つです。例えば、高血圧が続くと血管が硬く狭くなり、動脈硬化が進みます。動脈硬化は、心臓病(心筋梗塞など)、脳卒中、腎臓病といった重大な病気の原因となります。
高血圧は、早期発見・早期治療が大切です。健康診断で高血圧と診断された場合は、医師とよく相談し、自分に合った治療を続けましょう。
健康診断で高血圧と診断される基準値は、病院やクリニックなどで測定する「診察室血圧」と家庭で測定する「家庭血圧」で、それぞれ異なります。また、血圧の値によって高血圧のステージが分類されます。ご自身の血圧の状態を正しく理解するために、それぞれの基準値とステージ分類について確認しておきましょう。
診察室血圧は、緊張や環境の影響を受けやすく、数値が高めに出てしまう傾向があります。そのため、家庭で測る血圧よりも高い基準値が設定されています。診察室血圧で最も望ましいのは、120/80mmHg未満です。140/90mmHg以上になると高血圧と診断されます。また、130/85mmHg以上は正常高値血圧と呼ばれ、高血圧になるリスクが高い状態です。
一方、家庭血圧はリラックスした環境で測定するため、緊張による影響を受けにくく、普段の血圧に近い値を示します。理想的な家庭血圧は115/75mmHg未満です。135/85mmHg以上になると高血圧と診断されます。125/80mmHg以上は正常高値血圧で、高血圧のリスクが高まるため要注意です。
高血圧は、血圧の値によってステージが分類されます。ステージが上がるにつれて、心臓や血管への負担が増大し、脳卒中や心筋梗塞などのリスクが高まります。
分類 | 診察室血圧 (mmHg) | ||
---|---|---|---|
収縮期血圧 | 拡張期血圧 | ||
正常血圧 | <120 | かつ | <80 |
正常高値血圧 | 120-129 | かつ | <80 |
高値血圧 | 130-139 | かつ/または | 80-89 |
I度高血圧 | 140-159 | かつ/または | 90-99 |
II度高血圧 | 160-179 | かつ/または | 100-109 |
III度高血圧 | ≧180 | かつ/または | ≧110 |
(孤立性)収縮期高血圧 | ≧140 | かつ | <90 |
参考:「高血圧治療ガイドライン2019
」
ご自身の血圧がどのステージに該当するかを確認し、適切な対策を取りましょう。
家庭で血圧を正しく測定するためのポイントを押さえておきましょう。
血圧計は、上腕で測定するタイプが推奨されます。カフ(腕に巻く帯)のサイズは、腕の太さに合ったものを選びましょう。適切なカフサイズを使用することで、正確な血圧値を得られます。
背もたれのある椅子に深く腰かけ、足の裏全体を床につけます。測定する腕は心臓と同じ高さに保ち、肘を軽く曲げた位置にカフを巻きましょう。
毎日同じ時間に測定することで、血圧の変化を把握しやすくなります。朝は起床後1時間以内、排尿後、朝食前、夜は就寝前に測定するのが理想的です。1回につき2~3回測定し、その平均値を確認します。
測定値は、日付、時間、収縮期血圧、拡張期血圧、脈拍とともに記録します。最初の1回目は緊張などで高く出やすいため、2回目以降の値を採用するとよいでしょう。血圧手帳やスマートフォンのアプリなどを活用すると便利です。記録したデータは、医師への相談や治療方針の決定に役立ちます。
医療機関での血圧測定は、家庭での測定とは異なる環境や条件で行われます。医療機関での血圧測定を受ける際のポイントをまとめました。
急に体を動かしたり、激しい運動をした後は、血圧が一時的に上昇するため、正確な値が得られません。測定前に5分程度の安静時間が必要です。
血圧に影響を与える可能性があるため、測定の30分前はカフェインやアルコールの摂取、喫煙は避けましょう。
身体を締め付けるような服装は避けて、リラックスした状態で測定を受けましょう。袖口がきつい服の場合は、腕まくりをするか、脱いで測定を受けます。
尿意がある場合は、測定前に済ませておきましょう。膀胱が張っていると血圧が上昇する可能性があります。
椅子に座り、リラックスした姿勢で測定を受けましょう。足を組んだり、前のめりになったりしないように注意してください。
精神的な緊張も血圧に影響を与えます。測定前に深呼吸して気持ちを落ち着けるなど、リラックスして測定に臨むことが大切です。
高血圧の診断は、一度の血圧測定だけでは確定しません。家庭での血圧測定も参考に、複数回の測定結果を総合的に判断します。正確な診断のため、定期的な血圧測定と医師への相談をおすすめします。
健康診断で「血圧が高い」と言われても、慌てずに行動しましょう。
1回の測定で高血圧と決まるわけではありません。緊張や体調の変化などによって血圧は変動するため、何度か血圧を測ってみましょう。家庭用の血圧計があれば、朝と夜の決まった時間に測り、平均値を出すのもよい方法です。
再測定でも血圧が高い場合は、医療機関を受診しましょう。医療機関では血圧に加えて、様々な検査を通して身体の状態を総合的に判断し、適切な治療方針を決定します。
高血圧の予防や改善には、生活習慣の見直しが大切です。食生活では、塩分を控えめにし、野菜や果物、魚などをバランス良く食べましょう。また、毎日30分程度の軽い運動を心がけましょう。ウォーキングや軽いジョギングなどがおすすめです。毎日同じ時間に寝起きして質の良い睡眠をとる、禁煙することなどもポイントになります。
高血圧だけでなく、他の病気の予防にもつながります。健康的な生活を送るために、実践してみてはいかがでしょうか。
「最近、血圧が気になっている」「健康診断で高血圧と判定された…」といった悩みをお持ちの際は、久が原ファミリークリニックまでお問い合わせください。身近なかかりつけ医として、地域の皆様が明るく幸せで豊かな生活を送るためのサポートを行います。大田区契約医療機関のため、大田区が実施している健康診断や特定健診、がん検診などもお任せください。
クリニック名 | 久が原ファミリークリニック |
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院長 | 森川 日出男 |
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診療時間 | 月・火・水・金・土:9時00分~12時30分 月・火・水・金:15時00分~18時00分 |
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