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高血圧|大田区久が原の内科・小児科|久が原ファミリークリニック|池上駅徒歩12分・土曜日も診察対応

高血圧

Hypertension

「健診で血圧が高いと言われたけど、特に症状もないし…」と、そのままにしていませんか?

以下の項目に一つでも当てはまる方は、どうぞお気軽に当院へご相談ください。症状がない段階でも、早めに受診することが将来の大きなリスクを防ぐ最善の方法です。

こんな方はご相談ください

  • 健康診断で血圧が高いと指摘された
  • 自宅で測ったら血圧が高かった
  • 以前から高血圧と言われているが、最近通院できていない
  • 高血圧の薬を飲んでいるが、血圧がなかなか下がらない
  • 家族に高血圧が多く、自分も心配

高血圧は「サイレントキラー」とも呼ばれ、自覚症状がほとんどないまま静かに進行するのが特徴です。気づかないうちに血管や臓器へのダメージが蓄積し、ある日突然、脳卒中・心筋梗塞・腎不全などの深刻な病気を引き起こすことがあります。だからこそ、症状がない今こそ正しく知って、きちんと管理することがとても大切です。

このページでは、高血圧の基礎知識から、日常生活でできる対策、当院での治療の流れまでわかりやすくご説明します。「血圧のことが少し気になる」という段階でも、どうぞお気軽にご相談ください。一緒に、長く健やかな毎日をサポートします。

 

高血圧とは何か?まず基本を知りましょう

 

血圧とは何か

血圧とは、心臓が血液を全身に送り出すときに、血管の壁にかかる圧力のことです。血圧には2つの数値があり、心臓が収縮して血液を押し出すときの圧力を収縮期血圧(上の血圧)、心臓が拡張して次の血液を受け入れるときの圧力を拡張期血圧(下の血圧)と呼びます。
血圧は「120/80mmHg」のように表記され、上の数字が収縮期血圧、下の数字が拡張期血圧を示しています。この数値が慢性的に高い状態が続くことを「高血圧」といいます。

 

高血圧の診断基準

高血圧の診断基準は、診察室(クリニック)で測った血圧と、ご自宅で測った血圧(家庭血圧)で異なります。これは、クリニックでは緊張などにより血圧が高めに出やすいためです。

一般的に、診察室血圧が140/90mmHg以上、または家庭血圧が135/85mmHg以上の場合に「高血圧」と診断されます。また、2025年に改訂された最新のガイドライン(JSH2025)により、治療目標値は年齢や合併症にかかわらず原則として診察室血圧130/80mmHg未満、家庭血圧125/75mmHg未満に統一されました。

分類 診察室血圧(mmHg) 家庭血圧(mmHg)
収縮期血圧 拡張期血圧 収縮期血圧 拡張期血圧
正常血圧 <120 かつ <80 <115 かつ <75
正常高値血圧 120〜129 かつ <80 115〜124 かつ <75
高値血圧 130〜139 かつ/または 80〜89 125〜134 かつ/または 75〜84
Ⅰ度高血圧 140〜159 かつ/または 90〜99 135〜144 かつ/または 85〜89
Ⅱ度高血圧 160〜179 かつ/または 100〜109 145〜159 かつ/または 90〜99
Ⅲ度高血圧 ≧180 かつ/または ≧110 ≧160 かつ/または ≧100
(孤立性)収縮期高血圧 ≧140 かつ <90 ≧135 かつ <85

※ 日本高血圧学会「高血圧管理・治療ガイドライン2025(JSH2025)」に基づく

 

高血圧の分類

高血圧は原因によって、大きく「本態性高血圧」「二次性高血圧」の2つに分類されます。

<本態性高血圧>
特定の原因が一つに特定できない高血圧で、高血圧全体の約90%を占めます。遺伝的な体質に加え、塩分の摂りすぎ・肥満・運動不足・ストレス・喫煙・過度の飲酒といった生活習慣が複合的に関わって発症すると考えられています。

 

<二次性高血圧>
腎臓の病気・ホルモン異常(原発性アルドステロン症・褐色細胞腫・甲状腺機能亢進症/低下症・クッシング症候群など)・睡眠時無呼吸症候群といった、血圧を上昇させる別の病気が原因で起こる高血圧です。高血圧全体の約10%を占めますが、原因となる病気を治療することで血圧が改善する可能性があります。特に若い方や、薬を複数使っても血圧がなかなか下がらない方は、二次性高血圧が隠れていないか調べることが重要です。

 

こんな方は要注意!高血圧になりやすい原因

 

高血圧の約90%を占める本態性高血圧は、一つの原因ではなく、複数の要因が重なって発症します。以下に主な原因をまとめました。ご自身の生活習慣を振り返るきっかけにしてみてください。

原因 詳細
塩分の摂りすぎ 塩分を摂りすぎると体内の水分量が増え、血管にかかる圧力が高まります。日本人は世界的に見ても食塩摂取量が多く、高血圧の最大の要因の一つとされています。
肥満・過体重 体重が増えると心臓がより多くの血液を送り出す必要が生じ、血圧が上がりやすくなります。特に内臓脂肪型肥満はリスクが高いとされています。
運動不足 運動不足は血管の柔軟性を低下させ、血圧を上昇させる原因になります。反対に、適度な有酸素運動は血圧を下げる効果があります。
過度の飲酒 アルコールを大量に摂取すると血圧が上昇します。少量であれば問題ありませんが、習慣的な多量飲酒は高血圧のリスクを高めます。
喫煙 タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、一時的に血圧を大きく上昇させます。また、長期的には動脈硬化を進行させます。
ストレス 強いストレスがかかると交感神経が刺激され、血圧が上昇します。慢性的なストレスは高血圧の持続につながります。
睡眠不足 睡眠中は血圧が下がりますが、睡眠不足が続くとこの回復時間が短くなり、血圧が高い状態が続きやすくなります。
遺伝・体質 両親や兄弟に高血圧の方がいる場合、高血圧になりやすい体質が受け継がれることがあります。ただし、生活習慣の改善でリスクを下げることは十分可能です。
加齢 年齢を重ねると血管の弾力性が失われ、血圧が上がりやすくなります。特に収縮期血圧(上の血圧)は年齢とともに上昇する傾向があります。

複数の要因が重なるほど高血圧のリスクは高まります。「思い当たる項目が多い」という方は、早めに血圧を測定し、当院にご相談ください。

 

放置するとどうなる?高血圧が引き起こす合併症

 

高血圧は自覚症状がほとんどないまま進行しますが、治療せずに放置していると、全身の血管や臓器にダメージが蓄積し、やがて重篤な合併症を引き起こします。特に脳・心臓・腎臓・目への影響が大きく、いずれも日常生活に大きく支障をきたしたり、命に関わったりする可能性があります。
高血圧は「早期発見・早期治療」が合併症予防の最大の鍵です。

合併症 内容
脳梗塞・脳出血 高血圧によって脳の血管が詰まったり破れたりすることで起こります。麻痺・言語障害・認知症など重篤な後遺症を残すことがあります。
狭心症・心筋梗塞 心臓に栄養を送る冠動脈が動脈硬化で狭くなる(狭心症)、あるいは詰まる(心筋梗塞)病気です。胸痛・突然死のリスクがあります。
心不全 長年の高血圧で心臓が疲弊し、ポンプ機能が低下した状態です。息切れ・むくみ・倦怠感などが現れます。
大動脈瘤・大動脈解離 高い血圧が持続すると大動脈の壁がもろくなり、瘤ができたり、壁が裂けたりします。いずれも命に関わる重篤な緊急状態です。
慢性腎臓病・腎不全 腎臓の細い血管が傷つくことで腎機能が徐々に低下します。進行すると透析が必要になる場合もあります。
高血圧性網膜症 目の奥の網膜の血管が傷むことで視力低下や失明につながることがあります。自覚症状がなく、眼科検査で初めてわかることも多い合併症です。

 

家庭で血圧を正しく測ろう

 

高血圧の診断や治療効果の確認には、「家庭血圧測定」が非常に重要です。病院やクリニックで測る血圧(診察室血圧)は、緊張や移動による一時的な上昇(白衣高血圧)の影響を受けやすく、普段の血圧を正確に反映しないことがあります。一方、家庭で毎日同じ時間・同じ条件で測定することで、日常生活における本当の血圧を把握でき、より適切な治療につながります。正しい測定方法で正確に家庭血圧を測定しましょう。

 

血圧測定の正しい方法

【測定の準備】

1. 上腕式血圧計を使用する
手首式や指式ではなく、上腕にカフ(腕帯)を巻くタイプの血圧計を選びましょう。

2. カフは腕の正しい位置に巻く
カフは上腕の素肌、または薄手の服の上に巻きます(厚手の服は脱ぐ)
カフの下端が肘の内側(肘窩)から1〜2cm上になるように装着
カフと腕の間に指が1〜2本入る程度のゆとりを持たせる

3. 腕帯の中心を心臓の高さに合わせる
椅子に座り、背もたれに背中をつける
腕はテーブルなどに乗せ、カフの中心(腕帯の中心)が心臓の高さ(乳首の高さ)になるように調整する
腕が心臓より高いと血圧は低く、低いと高く測定されるため注意

【測定中の姿勢】

4. 力を抜いて、手のひらは上向きに
測定する腕の力を抜き、リラックスする
手のひらは上向き(天井側)にする

5. 脚は組まず、両足を床につける
脚を組むと血圧が上がることがあります
両足を床にしっかりつけ、背もたれに寄りかかる

6. 測定中は会話をせず、体を動かさない
測定中は静かに座り、話さず、動かないようにしましょう

 

家庭血圧測定の条件

項目 条件・方法
測定のタイミング :起床後1時間以内、排尿後、朝食前、降圧薬服用前
:就寝前(入浴・飲酒後は避ける)
測定回数 朝・夜それぞれ2回ずつ測定し、その平均値を記録
(1回目と2回目の間隔は1〜2分あける)
測定前の準備 1〜2分間、椅子に座って安静にしてから測定開始
使用する血圧計 上腕式の自動血圧計を推奨(手首式・指式は推奨されない)
測定環境 静かで落ち着いた場所、適温の部屋(寒すぎないこと)
記録方法 測定値は血圧手帳やアプリに毎日記録し、受診時に持参する
測定期間 原則として毎日継続して測定(最低でも5〜7日間以上の測定を推奨)

 

生活習慣の改善で血圧を下げよう

 

高血圧の治療は、薬を飲むことだけではありません。実は、生活習慣の見直しこそが高血圧治療の土台であり、軽度の高血圧であれば、生活習慣を改善するだけで薬を使わずに血圧をコントロールできることもあります。すでに降圧薬を服用している方も、生活習慣の改善を続けることで薬の効果が高まり、薬の量を減らせる可能性があります。無理なく続けられることから始めて、少しずつ習慣にしていきましょう。

 

生活習慣改善の6つのポイント

改善項目 目標と具体的な方法
1. 減塩 目標:1日6g未満
・醤油やソースは「かける」より「つける」
・ラーメン・うどんの汁は残す
・加工食品を控え、出汁や香辛料で風味をつける
・食品の栄養成分表示で「食塩相当量」を確認
2. 野菜・果物
(カリウム)
目標:野菜350g/日、果物200g/日
・葉物野菜(ほうれん草・小松菜)、トマト、バナナ、キウイ
・海藻類、大豆製品も効果的
※腎機能低下がある方は医師に相談してください
3. 適正体重の維持 目標:BMI 25未満
・体重1kg減で血圧約1mmHg低下
・無理のない範囲で減量し、特に内臓脂肪を減らす
・BMI = 体重(kg) ÷ 身長(m) ÷ 身長(m)
4. 運動習慣 目標:有酸素運動30分/日または週180分、筋トレ週2〜3回
・ウォーキング、ジョギング、水泳、サイクリング
・スクワット、腕立て伏せ、ダンベル体操
・まずは「いつもより多く歩く」「階段を使う」から始める
5. 節酒 目標:男性はビール中瓶1本/日まで、女性はその半分
・週1〜2日は休肝日を設ける
・飲みすぎは血圧上昇の原因に
6. 禁煙 目標:完全禁煙
・ニコチンは血管を収縮させ、血圧を急上昇させる
・動脈硬化を進行させ、脳卒中・心筋梗塞のリスクを高める
・当院の禁煙外来もご利用ください

生活習慣改善は「続けること」が何より大切
どれか一つだけを完璧にするよりも、複数の項目を「無理なく続けられる範囲で」取り組むことが大切です。1日だけ減塩しても、1回だけ運動しても効果は一時的。日々の小さな積み重ねが、確実に血圧を下げ、健やかな毎日につながります。

 

薬による治療(降圧薬)について

 

生活習慣の改善を続けても血圧が目標値まで下がらない場合、または最初から血圧がかなり高い場合には、降圧薬による治療を開始します。「薬を飲み始めたら一生やめられない」と心配される方もいますが、生活習慣の改善を続けながら薬を服用することで、将来的に薬の量を減らしたり、薬が不要になるケースもあります。まずは医師と相談しながら、無理なく治療を続けることが大切です。

降圧薬の主な種類

降圧薬にはいくつかの種類があり、患者さんの血圧の高さ・合併症・年齢・体質などに合わせて、最適なものを選択します。1種類の薬剤で降圧目標に達しない場合は、複数の薬を組み合わせることになります。
治療目標値は「診察室血圧130/80mmHg未満、家庭血圧125/75mmHg未満」です。

薬の種類 特徴・主な対象
カルシウム拮抗薬 血管を広げて血圧を下げる。幅広い患者さんに使用される最も一般的な降圧薬のひとつ。
ARB・ACE阻害薬 血管を収縮させるホルモンの働きを抑える。糖尿病・慢性腎臓病・心不全を合併している方に特に有用。
利尿薬 余分な水分や塩分を尿として排出し血圧を下げる。少量で他の薬と組み合わせて使用されることが多い。
β遮断薬 心臓の拍動を穏やかにして血圧を下げる。心不全・狭心症を合併している方に有用。

 

降圧薬に関するよくある疑問

Q. 薬を飲み始めたら一生やめられませんか?
必ずしもそうではありません。生活習慣の改善を続けることで血圧が安定し、医師の判断のもとで薬を減量・中止できるケースもあります。

Q. 副作用が心配です
降圧薬は長年の使用実績があり、安全性の高い薬です。ただし、薬の種類によっては副作用が出ることもあります。気になる症状があれば、遠慮なくご相談ください。薬の変更や調整で対応できることがほとんどです。

Q. 血圧が下がったら自分で薬をやめてもいいですか?
自己判断での中止は大変危険です。血圧が下がっているのは薬が効いているからであることが多く、急にやめると血圧が急上昇するリスクがあります。必ず医師に相談してから判断してください。

 

久が原ファミリークリニックでの診療の流れ

 

当院では、高血圧が気になる方・健診で血圧を指摘された方・すでに高血圧の治療中の方など、どのような段階の方でもお気軽にご相談いただけます。初めて受診される方にも安心していただけるよう、診療の流れをご説明します。

初回受診の流れ

① 受付・問診
ご来院後、受付にてご案内します。これまでの血圧の経過、服用中のお薬、健診結果、既往歴などをお聞かせください。健康診断の結果表をお持ちの場合は、ぜひご持参ください。

② 身体診察・検査
まずは問診・身体診察を行います。高血圧の原因や臓器への影響を調べるために、以下のような検査を行うことがあります。

検査の種類 目的
血液検査 腎機能・肝機能・コレステロール・血糖・電解質などを確認
尿検査 腎臓への影響・タンパク尿の有無を確認
心電図 心臓への負担・不整脈の有無を確認
胸部X線 心臓の大きさ・肺の状態を確認

③ 診断・治療方針の決定
検査結果をもとに、高血圧の診断と治療方針をご説明します。生活習慣の改善指導を中心に、必要に応じて降圧薬の処方を行います。

④ 定期通院・フォローアップ
高血圧は、長期的な管理が必要です。定期的にご来院いただき、血圧の経過や体調の変化を確認しながら、治療を継続していきます。通院の間隔は通常1ヶ月に1回になります。安定していれば、患者さんの状態や仕事のご都合に合わせて1~2ヶ月で調整します。

高血圧は、適切な治療と生活習慣の改善を続けることで、十分にコントロールできる病気です。「症状がないから大丈夫」と放置せず、まずは一度、血圧を正しく把握することから始めてみましょう。

久が原ファミリークリニックは、地域の皆さまの「身近なかかりつけ医」として、高血圧の管理・治療を長期にわたってサポートします。「少し血圧が気になる」という段階でも、どうぞお気軽にご相談ください。一緒に、長く健やかな毎日を目指しましょう。