睡眠時無呼吸症候群の検査の流れ|自宅でできる簡易検査の方法・費用・結果が出るまでの期間|大田区久が原の内科・小児科|久が原ファミリークリニック|池上駅徒歩12分・土曜日も診察対応
睡眠時無呼吸症候群の検査の流れ|自宅でできる簡易検査の方法・費用・結果が出るまでの期間
blog
blog
「いびきを指摘されたけれど、検査には入院が必要?」「家でどうやって調べるの?」「結果はいつわかる?」と、受診前に気になっている方もいるのではないでしょうか。
睡眠時無呼吸の検査には、睡眠中の呼吸を記録する簡易検査と、脳波なども測るPSG(睡眠ポリグラフ検査)があります。自宅で検査できる場合がありますが、すべての方が簡易検査だけで診断まで終わるわけではありません。[2][3]
久が原ファミリークリニックでは、自宅での簡易検査に加え、必要な場合は脳波を含む在宅PSGをご案内しています。この記事では、主に大人の閉塞性睡眠時無呼吸を想定して、検査方法、費用、結果説明までの流れをまとめます。
睡眠中の呼吸の異常は、自分では気づきにくいものです。大きないびき、呼吸が止まるという家族からの指摘、起床時の頭痛、日中の眠気などがあるときは、検査について相談するきっかけになります。眠気や疲れを、年齢や忙しさだけのせいと決めつけないことが大切です。[1]
受診時には、いつ頃から症状があるか、普段の就寝・起床時刻、夜中に目が覚める回数、服用している薬などを整理しておきましょう。睡眠日誌や家族が気づいた様子のメモは、診察で状況を伝える助けになります。[5]
検査を選ぶときは、「家か病院か」という場所だけでなく、何を測定する検査なのかを確認します。自宅で行う簡易検査と、脳波も記録する在宅PSGは別の検査です。測定できる項目に違いがあるため、必要な情報に応じて使い分けます。[2][4]

※図は検査の特徴を説明するイメージです。測定項目や使用する機器、検査場所は、診察と検査の案内でご確認ください。
当院では、簡易検査の結果などから詳しい評価が必要と判断した場合に、在宅PSGをご案内しています。入院が難しいという理由だけで受診をあきらめず、自宅で受けられる検査についてご相談ください。
一方、心臓・肺の病気が重い場合、呼吸を動かす筋肉の病気がある場合、重い不眠や別の睡眠障害が疑われる場合などは、検査方法を慎重に選ぶ必要があります。「自宅でできる検査なら誰でも同じ方法でよい」というわけではありません。検査場所も含めて医師が判断します。[3]
一般的には、診察で検査の必要性を確認し、機器の説明を受けてから、自宅で睡眠中の状態を記録します。以下は検査の基本的な流れで、機器の受け取り方、装着方法、返却方法は医療機関や装置によって異なります。[6]
検査のために生活を極端に変えるのではなく、使用する装置の説明と医療機関からの指示を優先します。装着できるか不安な点や、普段から眠りにくいことがある場合は、前もって伝えておきましょう。

※服薬やネイルへの対応は、使用する装置の説明と医療機関の指示に従ってください。自己判断で薬を中止・増量しないようにしましょう。
睡眠薬などを使用している方は、検査当日の服用を事前に医師へ確認してください。検査のために自己判断で薬をやめたり、眠るために増やしたりしないでください。当日の飲酒やカフェインも睡眠に影響するため、検査前の注意事項に従いましょう。[6]
クリームや整髪料などが電極の装着に影響することがあります。また、指先で酸素を測る場合は、マニキュアや付け爪について確認が必要です。テープでかぶれやすい方も、事前に相談してください。[6]
睡眠検査は、通常は体の表面にセンサーを取り付けて記録する検査です。装着のわずらわしさや皮膚の刺激が出ることはありますが、検査そのものに針を刺す操作は通常ありません。[7]
普段より眠れなかったからといって、その時点で自分で「失敗」と判断する必要はありません。どのくらい眠れたか、センサーがいつ外れたかなどを伝え、評価できる記録が得られたか確認してもらいましょう。記録不足や判定困難の場合は、再検査やPSGが必要になることがあります。[3][6]
久が原ファミリークリニックの診療案内では、検査費用を次のように掲載しています。いずれも3割負担・初診料/再診料別の目安であり、窓口で支払う総額ではありません。
すべての方が必ず両方の検査を受けるわけではありません。簡易検査の後に在宅PSGも実施する場合は、次の検査に進む前に、追加の検査料と診察料を確認しておくと安心です。
「一晩の検査」と聞くと、翌朝すぐに診断が出ると感じるかもしれません。しかし、眠っている間に記録する時間と、結果を聞けるまでの期間は別です。検査機器の返却、データの確認・解析、医師による説明という段階があります。[2][6][7]

※機器の返却方法・日程は医院からの案内に従ってください。画像内の「翌日」は当院の返却日程を確約するものではありません。結果説明日は別途ご確認ください。
当院で検査を受ける際は、「いつ検査できるか」「いつまでに機器を返すか」「いつ結果説明を受けられるか」をそれぞれご確認ください。検査内容や追加の確認の有無などで予定が変わることもあるため、受診時に日程を確認しておきましょう。
検査結果は「無呼吸があった・なかった」の二択だけではありません。呼吸が乱れる頻度、酸素の低下、記録の状態などを組み合わせて読み取ります。PSGでは、実際に眠っていた時間や眠りの深さなども確認します。[4][7]
AHI(無呼吸低呼吸指数)は、睡眠1時間あたりの無呼吸と低呼吸の回数を表します。一方、脳波を測定しない簡易検査では、記録時間をもとに計算するREIなどが使われます。日本では簡易検査の指標もAHIと表記されることがあるため、検査方法と一緒に説明を受けましょう。[2]
成人のAHIでは、5以上15未満を軽症、15以上30未満を中等症、30以上を重症とする分類が用いられます。ただし、この区分だけで検査の必要性や治療方法が決まるわけではなく、症状や他の所見と合わせて判断します。[1][2]
結果説明では、無呼吸・低呼吸の程度に加え、酸素の下がり方や記録できていない時間がなかったか、追加検査が必要かを確認しましょう。難しい記号があっても、数字だけを見て自分で治療の要否を決めないことが大切です。
検査結果を踏まえて、CPAP、医療用のマウスピース、生活習慣の見直しなどを検討します。治療が必要かどうかだけでなく、どの方法が合いそうか、どのように効果を確認するかを医師と相談します。[1][7]
当院ではCPAP療法をご案内しています。マウスピースは歯科で口に合わせて製作する治療です。検査は装置を選ぶためだけではなく、適切な診断とその後の対応につなげるために行います。
睡眠時無呼吸の検査は、自宅で実施できる場合があります。簡易検査とPSGではわかることが異なるため、費用や手軽さだけで選ばず、症状に合った方法を相談することが大切です。[2][3]
久が原ファミリークリニックでは、睡眠中の呼吸についてのご相談から、自宅での検査、結果を踏まえた治療へとつなげています。「病院に泊まれないから」と後回しにせず、いびきや眠気が気になる方はご相談ください。
[2]日本呼吸器学会「睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療ガイドライン2020」
[3]米国睡眠医学会(AASM)成人の閉塞性睡眠時無呼吸の診断ガイドライン(2017年)
[5]米国国立心肺血液研究所(NHLBI)「Sleep Apnea — Diagnosis」
[6]米国国立医学図書館 MedlinePlus「Sleep Study」
[7]米国国立心肺血液研究所(NHLBI)「Sleep Studies」
