【2026年】男性のHPVワクチンの対象と費用の目安(大田区は小6〜高1相当を全額助成)|大田区 久が原・池上|大田区久が原の内科・小児科|久が原ファミリークリニック|池上駅徒歩12分・土曜日も診察対応
【2026年】男性のHPVワクチンの対象と費用の目安(大田区は小6〜高1相当を全額助成)|大田区 久が原・池上
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男性のHPVワクチンは、大田区では小学校6年生〜高校1年生相当の方なら自己負担なしで受けられます。高校1年生相当の男性は、11月中に1回目を受けると助成の期限内に3回を終えられます。
【まとめ】男性のHPVワクチンのポイント
HPVワクチンは「子宮頸がんワクチン」とも呼ばれ、女性のためのワクチンと思われがちです。しかしHPVは男性も感染し、男性の病気やパートナーへの感染の原因になります。
くわしくは下の各章でご説明します。女性の定期接種については「HPVワクチンの接種期限とスケジュール」の記事をご覧ください。
HPV(ヒトパピローマウイルス)は、主に性交渉でうつるありふれたウイルスです。男性も女性と同じように感染し、感染が続くと男性のがんや病気の原因になります。HPVが関わる男性の主な病気は次のとおりです。
| 病気 | 人数(2021年) | HPVとの関わり |
|---|---|---|
| 中咽頭がん(のどの奥のがん) | 男性 約1,900人 | 約55%がHPV関連 |
| 肛門がん | 男性 約570人 | HPV陽性の肛門がんの約90%から16型 |
| 陰茎がん | 約520人 | HPVが原因の一つ |
| 尖圭コンジローマ(性器のいぼ) | 人口10万人あたり約61人(男女計) | 約9割からHPV6型・11型 |
出典:厚生労働省 第78回予防接種基本方針部会資料(2026年10月)
特に中咽頭がんは男性に多く、患者さんの約8割を男性が占めています。女性の子宮頸がんのような検診の仕組みがなく、早く見つけるのが難しいのも特徴です。
男性がHPVワクチンを接種する一番の意味は、将来のパートナーを守ることです。もちろん、男性自身の病気を防ぐことにもつながります。
HPVは、性交渉によって男性から女性へ、女性から男性へとうつり合います。男性は感染しても症状が出ないことがほとんどで、検査や検診の仕組みもありません。そのため、自分が感染していると気づかないまま、パートナーにうつしてしまうことがあります。
女性にうつったHPVが体に残り続けると、数年から十数年かけて子宮頸がんになることがあります。
男性が接種していない場合
男性が接種した場合
日本では、接種を控えていた時期の影響で、1回目の接種率が5割前後にとどまっている世代が多くあります。ワクチンですべての型を防げるわけでもありません。
男性も接種すると、男女の間でHPVがうつる機会そのものが減ります。社会全体の感染が減ることで、接種を受けていない女性も含めて守ることにつながると考えられています。
男の子の接種は、将来出会う大切なパートナーへの思いやりでもあります。
日本で男性への接種が認められているワクチンは、4価(ガーダシル®)と9価(シルガード®9)です。どちらも肛門がんとその前がん病変、尖圭コンジローマの予防が効能として認められています。
男性を対象にした臨床試験では、4価ワクチンが尖圭コンジローマなどの病変を約90%予防したと報告されています。個人差があり、同じ結果をお約束するものではありません。
なお、中咽頭がんや陰茎がんの予防については、日本ではまだ効能として認められていません。
アメリカ、イギリス、カナダ、フランス、ドイツ、オーストラリアなどでは、男性も公費の定期接種の対象です。男女ともに定期接種している国や地域は85以上あり、G7で男性の定期接種がないのは日本だけです。イギリスやフランスなどは、女性への感染を減らす効果も考えて、男性の定期接種を決めています。
日本でも国の審議会で男性の定期接種化が議論されていますが、2026年10月時点では「継続審議」となっています。そのため、大田区のように自治体が独自に費用を助成しています。
大田区では2024年4月から、小学校6年生〜高校1年生相当の男性の接種費用を全額助成しています。男性の接種は定期接種ではなく任意接種ですが、対象の方は自己負担なしで受けられます。
当院は大田区の協力医療機関です。予診票兼申請書は受付にご用意していますので、事前の手続きはいりません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 接種日に大田区に住民登録がある、小6〜高1相当の男性 |
| ワクチン | 9価(シルガード®9)または4価(ガーダシル®) |
| 費用 | 全額助成(自己負担なし、最大3回) |
| 予診票 | 区からの郵送はなし。協力医療機関の窓口で「予診票兼申請書」に記入 |
| 注意 | 自分で支払った後に請求する制度(償還払い)はなし |
当院では、9価ワクチン(シルガード®9)で接種しています。接種回数は、1回目を受けるときの年齢で決まります。
| 1回目の年齢 | 回数 | 標準的なスケジュール | 最短のスケジュール |
|---|---|---|---|
| 15歳になる前 | 2回 | 1回目の6か月後に2回目 | 1回目から5か月以上あけて2回目 |
| 15歳以降 | 3回 | 1回目の2か月後・6か月後 | 1回目から1か月以上→2回目から3か月以上(計4か月) |
15歳になる前に始めれば、注射は2回で済みます。中学生のうちに始めるのがおすすめです。
大田区の助成が受けられるのは、高校1年生相当の3月31日までです。高1の方は15歳以上なので3回の接種が必要で、最短でも4か月かかります。
| 回数 | 接種の目安 | 間隔 |
|---|---|---|
| 1回目 | 11月末まで | ― |
| 2回目 | 12月末まで | 1回目から1か月以上 |
| 3回目 | 3月31日まで | 2回目から3か月以上 |
大田区も「高校1年生相当の方は、主治医と相談すれば4か月で接種する方法もある」と案内しています。4月以降に残った回数は自費になるので、できるだけ早く1回目を受けることをおすすめします。
日本で9〜15歳の男性を対象に行われた試験では、よくみられたのは注射した場所の痛み・腫れ・赤みでした。重い副反応は認められず、10年間の長期の追跡でも大きな問題は報告されていません。
まれに、重いアレルギー反応や神経の病気が報告されています。また、注射の痛みや緊張で一時的に気を失うこと(血管迷走神経反射)があるため、接種後は院内で少しお待ちいただいています。
高校2年生以上の方や大人の男性、大田区以外にお住まいの方も、自費で接種できます。男性への接種は健康保険の対象外です。
| 区分 | 費用 |
|---|---|
| 大田区在住・小6〜高1相当の男性 | 無料(全額助成) |
| 上記以外の男性 | 自費(当院では1回27,500円、税込) |
お住まいの自治体によっては、男性の接種を助成していることもあります。大田区以外の方は、お住まいの自治体にご確認ください。大人の方の予防接種については「大人の予防接種」のページもご覧ください。
Q1. 男の子にもHPVワクチンは必要ですか?
A. はい。HPVは性交渉で男性から女性にうつり、女性の子宮頸がんの原因になります。男性が接種すると、将来のパートナーを守ることにつながります。男性自身の肛門がんや尖圭コンジローマの予防にもなります。
Q2. 大田区の助成を受けるのに、事前の手続きは必要ですか?
A. いりません。当院の受付で予診票兼申請書に記入していただきます。
Q3. 他の病院で自費で受けた分を、あとから請求できますか?
A. 申し訳ございませんが、大田区の助成にはあとから請求する制度はありません。協力医療機関で接種してください。
Q4. どのワクチンを使いますか?
A. 当院では、防げるHPVの型が多く、15歳未満なら2回で済む9価ワクチン(シルガード®9)で接種しています。
Q5. 高校1年生です。今からでも無料で間に合いますか?
A. 11月中に1回目、12月中に2回目を受ければ、3月31日までに3回を終えられます。お早めにご予約ください。
Q6. 大人の男性も接種できますか?
A. 自費で接種できます(当院では1回27,500円)。WEB予約からお申し込みください。
Q7. 本人だけで受けられますか?
A. 中学生以下の方は、必ず保護者の同伴が必要です。
Q8. 女の子と一緒に接種できますか?
A. はい。兄弟姉妹で一緒にご来院いただけます。女の子は定期接種(無料)です。予診票と母子手帳をお持ちください。
その他のご質問は「よくある質問」のページもご覧ください。
久が原・池上エリアをはじめ、大田区で男性のHPVワクチンをお考えの方へ。男の子の接種は、将来の大切なパートナーを守ることにもつながります。当院では、接種するかどうか迷っている段階のご相談から承っています。お気軽にご相談ください。女性の定期接種については「HPVワクチンの接種期限とスケジュール」、そのほかの予防接種は「お子様の予防接種」のページもご覧ください。
参考情報
HPVワクチン男性任意接種費用助成|大田区
HPVワクチンの2025年度上半期までの累積接種率(副反応検討部会資料)|厚生労働省
HPVワクチンの男性接種について(第78回 予防接種基本方針部会資料)|厚生労働省
シルガード®9 効能・効果追加のお知らせ|MSD株式会社
HPVワクチン男性接種に関する調査報告(2025年度)|日本対がん協会
HPVワクチン男性接種の定期接種化に関するステートメント|MSD株式会社
<この記事の監修者>

森川 日出男(もりかわ ひでお)
久が原ファミリークリニック 院長
経歴
日本医科大学卒業。国立病院機構 東京医療センターにて初期研修、総合内科後期研修、小児科後期研修を修了し、同センター総合内科医員を務める。その間、松原アーバンクリニックの非常勤医師として訪問診療に従事。その後、自由が丘メディカルプラザにて内科・小児科・訪問診療に従事し、久が原ファミリークリニックを開業。
資格・所属学会
日本内科学会 総合内科専門医・指導医
日本プライマリ・ケア連合学会 家庭医療専門医・指導医
臨床研修指導医(厚生労働省)
日本小児科学会/日本内科学会/日本プライマリ・ケア連合学会/日本感染症学会
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