【2026年】HPVワクチンの接種期限とスケジュールの目安(高校1年生は11月中に1回目を)|大田区 久が原・池上|大田区久が原の内科・小児科|久が原ファミリークリニック|池上駅徒歩12分・土曜日も診察対応
【2026年】HPVワクチンの接種期限とスケジュールの目安(高校1年生は11月中に1回目を)|大田区 久が原・池上
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HPVワクチンを公費(無料)で受けられるのは、高校1年生相当の3月31日までです。まだ接種していない高校1年生相当の方は、11月中に1回目を受けると期限内に3回を終えられます。
【まとめ】HPVワクチンのポイント
当院では、これまでもHPVワクチンのキャッチアップ接種についてお知らせしてきました。キャッチアップ接種が終わった今、公費で受けられるのは定期接種の対象年齢の方だけです。このブログでは、
などについてご説明します。当院の予防接種全般については「お子様の予防接種」のページもご覧ください。

HPVワクチンは、子宮頸がんの主な原因であるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を防ぐワクチンです。「子宮頸がんワクチン」とも呼ばれます。
HPVは主に性的接触でうつる、ありふれたウイルスです。性的接触のある女性の50%以上が、生涯に一度は感染するとされています。HPVには多くの種類(型)があります。そのうち、16型・18型など子宮頸がんを起こしやすい型への感染を防ぐのがHPVワクチンです。
HPVに感染しても、多くは自然に消えます。しかし約10%の方は感染が長く続き、その一部が異形成と呼ばれる前がん病変を経て、数年かけて子宮頸がんに進むと考えられています。
前がん病変や早い段階のがんには、ほとんど症状がありません。気づかないうちに進むことがあるため、感染を防ぐことと早く見つけることの両方が大切です。
日本では、子宮頸がんに年間約1.1万人がかかり、約2,900人が亡くなっています。発症のピークは30〜40代で、若い世代での増加も心配されています。
前がん病変の段階で見つかっても、子宮の入り口を一部切り取る手術(円錐切除術)が必要になることがあります。この手術の後は、妊娠しにくくなったり、早産のリスクが高まったりすることがあります。将来の妊娠・出産を守るためにも、予防が大切です。
子宮頸がんの予防には、2つの段階があります。
| 予防の段階 | 方法 | 目的 |
|---|---|---|
| 一次予防 | HPVワクチン | HPVの感染そのものを防ぐ |
| 二次予防 | 子宮頸がん検診(20歳から) | 前がん病変やがんを早く見つける |
ワクチンの効果は100%ではありません。ワクチンで防げない型もあり、すでに感染しているHPVを治すこともできません。そのため、接種した方も20歳を過ぎたら子宮頸がん検診を受けましょう。
海外では接種が進んでいる国もあります。たとえばオーストラリアでは、2028年ごろに子宮頸がんが「まれな病気」と言える水準(10万人あたり4人未満)になると予測されています。
現在、定期接種で使われている9価ワクチン(シルガード®9)は、子宮頸がんの原因の約80〜90%を防ぐとされています。
スウェーデンで約170万人の女性を調べた研究では、17歳未満で接種した人は、接種しなかった人に比べて子宮頸がんのリスクが約88%低かったと報告されています(この研究は4価ワクチンのデータです)。個人差があり、同じ結果をお約束するものではありません。
接種後によくみられるのは、注射した場所の痛み・腫れ・赤みや頭痛です。まれに、重いアレルギー反応や神経の病気(ギラン・バレー症候群など)が報告されています。注射の痛みや緊張で、一時的に気を失うこと(血管迷走神経反射)があります。当院では、接種後に院内で少しお待ちいただき、体調に変わりがないことを確認してからお帰りいただいています。
HPVワクチンは2013年4月に定期接種になりましたが、接種後の症状の報告が相次いだため、同年6月から約9年間、国が積極的なおすすめを控えていました。一時は、1回目を受けた人が年間数千人ほどに減りました。
その後、国の審議会で安全性について特段の懸念が認められないことが確認され、2022年4月から積極的なおすすめが再開されました。2024年度には、1回目を受けた人が約153万人(キャッチアップ接種を含む)になっています。

多くの方が接種を受けるようになっています。とはいえ、副反応が心配なお気持ちは当然のことです。接種するかどうかは、効果と副反応の両方を知ったうえで決めていただくことが大切です。ご不安なことは、どうぞ遠慮なくご相談ください。
HPVワクチンの定期接種の対象は、小学校6年生〜高校1年生相当の女性です。対象の期間中は公費で、自己負担なく受けられます。
| 区分 | 対象 | 費用 |
|---|---|---|
| 定期接種 | 小6〜高1相当の女性(標準は中1) | 無料(公費) |
| キャッチアップ接種 | 平成9〜20年度生まれの女性 | 2026年3月末で終了 |
| 上記以外 | 対象年齢を過ぎた方・成人の方など | 自費(当院では1回27,500円、3回で82,500円) |
当院のブログでもお知らせしてきたキャッチアップ接種は、経過措置も含めて2026年3月31日で終了しました(以前の記事はこちら)。今後、公費で受けられるのは定期接種の対象年齢の方だけです。
大田区では、小学校5年生の3月下旬に予診票が自宅に届きます。紛失した方や転入された方は、区に再発行を申請できます。
2026年4月から、定期接種で使えるのは9価ワクチン(シルガード®9)だけになりました。以前に2価・4価ワクチンで始めた方は、残りの回数を9価ワクチンで受けます。接種回数は、1回目を受けるときの年齢で決まります。
| 1回目の年齢 | 回数 | 標準的なスケジュール | 最短のスケジュール |
|---|---|---|---|
| 15歳になる前 | 2回 | 1回目の6か月後に2回目 | 1回目から5か月以上あけて2回目 |
| 15歳以降 | 3回 | 1回目の2か月後・6か月後 | 1回目から1か月以上→2回目から3か月以上(計4か月) |
15歳になる前に始めれば、注射は2回で済みます。中学生のうちに始めると、通院の負担も少なくなります。
高校1年生相当の方が公費で3回を終えるには、11月中に1回目、12月中に2回目を受ける必要があります。大田区も「公費で接種する場合は、12月末までに2回目を受ける必要がある」と案内しています。
高校1年生相当の方は15歳以上なので、3回の接種が必要です。最短の間隔でも4か月かかります。
| 回数 | 接種の目安 | 間隔 |
|---|---|---|
| 1回目 | 11月末まで | ― |
| 2回目 | 12月末まで | 1回目から1か月以上 |
| 3回目 | 3月31日まで | 2回目から3か月以上 |
4月以降に残った回数は自費になります。体調を崩して予定がずれることもあるので、できるだけ早く1回目を受けることをおすすめします。
HPVは男性も感染し、肛門がん・中咽頭がん・尖圭コンジローマなどの原因になります。男性が接種すると、自分を守るだけでなく、将来のパートナーへの感染を減らすことにもつながります。
男性の接種は定期接種ではなく任意接種ですが、大田区では小学校6年生〜高校1年生相当の男性を全額助成しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 大田区に住民登録のある小6〜高1相当の男性 |
| ワクチン | 9価(シルガード®9)または4価(ガーダシル®) |
| 費用 | 全額助成(自己負担なし、最大3回) |
| 手続き | 当院の受付にある予診票兼申請書に記入(区からの郵送はありません) |
当院は大田区の協力医療機関です。主に9価ワクチンを使っていますが、4価ワクチンもご用意しています。
Q1. 高校1年生ですが、今からでも無料で間に合いますか?
A. 11月中に1回目、12月中に2回目を受ければ、3月31日までに3回を終えられます。お早めにご予約ください。
Q2. 期限までに3回終わらなかったらどうなりますか?
A. 4月以降の分は自費になります。当院では1回27,500円です。
Q3. キャッチアップ接種はもう受けられませんか?
A. 申し訳ございませんが、キャッチアップ接種は経過措置も含めて2026年3月で終了しました。現在は自費での接種になります。
Q4. 以前にサーバリックスやガーダシルを打ちました。続きはどうしますか?
A. 2026年4月からは、残りの回数をシルガード®9で受けます。母子手帳で接種歴を確認しますので、お持ちください。
Q5. 予約は必要ですか?
A. 当院は予約優先制です。予約なしでも接種できますが、お待たせしないようWEB予約をおすすめします。
Q6. 本人だけで受けられますか?
A. 中学生以下の方は、必ず保護者の同伴が必要です。
Q7. 男の子も無料で受けられますか?
A. 大田区にお住まいの小6〜高1相当の男性は、全額助成で受けられます。当院は協力医療機関です。
Q8. ワクチンを打てば子宮頸がん検診はいりませんか?
A. いいえ。ワクチンで防げないタイプもあるため、20歳になったら定期的に子宮頸がん検診を受けましょう。
その他のご質問は「よくある質問」のページもご覧ください。
久が原・池上エリアをはじめ、大田区でHPVワクチンの接種をお考えの方へ。当院では、お子さまの接種スケジュールのご相談から承っています。お気軽にご相談ください。詳しくは「お子様の予防接種」「小児科」のページもご覧ください。
参考情報
ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン~|厚生労働省
HPVワクチンについて(第64回 予防接種・ワクチン分科会資料)|厚生労働省
子宮頸がん|日本産科婦人科学会
子宮頸がんとHPVワクチン|MSD株式会社
定期の予防接種実施者数|厚生労働省
ヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がん)予防接種|大田区
HPVワクチン男性任意接種費用助成|大田区
HPV vaccine effective against cervical cancer(N Engl J Med 2020)|Karolinska Institutet
<この記事の監修者>

森川 日出男(もりかわ ひでお)
久が原ファミリークリニック 院長
経歴
日本医科大学卒業。国立病院機構 東京医療センターにて初期研修、総合内科後期研修、小児科後期研修を修了し、同センター総合内科医員を務める。その間、松原アーバンクリニックの非常勤医師として訪問診療に従事。その後、自由が丘メディカルプラザにて内科・小児科・訪問診療に従事し、久が原ファミリークリニックを開業。
資格・所属学会
日本内科学会 総合内科専門医・指導医
日本プライマリ・ケア連合学会 家庭医療専門医・指導医
臨床研修指導医(厚生労働省)
日本小児科学会/日本内科学会/日本プライマリ・ケア連合学会/日本感染症学会
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