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高尿酸血症・痛風|大田区久が原の内科・小児科|久が原ファミリークリニック|池上駅徒歩12分・土曜日も診察対応

高尿酸血症・痛風

Hyperuricemia・Gout

高尿酸血症・痛風の画像

「健診で尿酸値が高いと言われたけど、痛くないし…」と、そのままにしていませんか?

高尿酸血症は、自覚症状がほとんどないまま静かに進行するのが特徴です。「痛みがないから大丈夫」と放置していると、ある日突然、足の親指に激烈な痛みが走る痛風発作を起こしたり、気づかないうちに腎臓・心臓・血管にダメージが蓄積されていくことがあります。

高尿酸血症は、早めに生活習慣を見直し、適切に管理することで、痛風発作や合併症を十分に防ぐことができる病気です。気になる方は、どうぞお気軽に当院へご相談ください。

こんな方はご相談ください

  • 健康診断で尿酸値が高い(7.0 mg/dL 以上)と指摘された
  • 以前、足の親指・足首・膝などに突然激しい痛みが出たことがある
  • 以前から高尿酸血症・痛風と言われているが、最近通院できていない
  • お酒をよく飲む、肉や魚介類をよく食べる、清涼飲料水をよく飲む
  • 肥満気味で、高血圧・糖尿病・脂質異常症も指摘されている
  • 家族に痛風・尿路結石の方がいて、自分も心配

上記の項目に一つでも当てはまる方は、どうぞお気軽に当院へご相談ください。症状がない段階でも、早めに受診することが将来の大きなリスクを防ぐ最善の方法です。

 

1. 高尿酸血症・痛風とは?まず基本を知りましょう

 

尿酸とは何か

「プリン体」という言葉を聞くと、体に悪いものというイメージを持つ方が多いかもしれません。しかし実際には、プリン体は生物の細胞に含まれる遺伝子の構成成分で、生命活動に欠かせない物質です。私たちは食事からプリン体を摂取していますが、実はプリン体の約8割(1日約500mg)は体内で自然に生成されています。

体内のプリン体は細胞の代謝・増殖などに利用され、使われなかった一部が最終的に尿酸として体外へ排出されます。通常は腎臓を通じて尿として排泄されますが、プリン体を過剰に摂取したり、排泄がうまくいかなくなったりすると、血液中の尿酸濃度が上昇します。

 

高尿酸血症とは

血液中の尿酸値が 7.0 mg/dL を超えた状態を「高尿酸血症」といいます。日本では成人男性の約30%が該当するとされており、決して珍しい状態ではありません。高尿酸血症の段階では自覚症状がほとんどなく、健康診断で初めて指摘されることがほとんどです。

 

痛風とは

尿酸値が高い状態が続くと、血液に溶けきれなくなった尿酸が結晶となり、関節の中に蓄積していきます。この結晶に対して体の免疫が反応し、激しい炎症を起こした状態が痛風発作です。足の親指の付け根に起こることが最も多く、突然始まる激しい痛みと腫れ・赤みが特徴です。痛みは歩けないほど強く、発作のピークは24時間以内で、1〜2週間ほどで自然に治まります。しかし適切な治療をしないと発作を繰り返し、関節や腎臓にダメージが蓄積されます。

 

2. こんな方は要注意!高尿酸血症になりやすい原因

 

高尿酸血症は、生活習慣や体質が深く関わっています。以下のような方は特に注意が必要です。ご自身の生活を振り返るきっかけにしてみてください。

原因 詳細
プリン体の多い食事 プリン体を多く含む食品の過剰摂取は尿酸値を上昇させます(詳しくは5章をご参照ください)
アルコールの過剰摂取 アルコールは尿酸の産生を増やし、排泄を妨げます。特にビールはプリン体も多く含むため注意が必要です
清涼飲料水・果糖の摂りすぎ ジュースや甘い飲み物に多く含まれる果糖は、尿酸の産生を高めます
肥満・メタボリックシンドローム 内臓脂肪が多いと尿酸の排泄が低下し、尿酸値が上がりやすくなります
激しい無酸素運動・脱水 激しい運動や水分不足は尿酸値を一時的に大幅に上昇させます
遺伝・家族歴 親や兄弟に痛風・高尿酸血症の方がいる場合、発症リスクが高まります
薬剤の影響 利尿薬・免疫抑制薬・一部の降圧薬などが尿酸値を上昇させることがあります

 

3. 放置するとどうなる?高尿酸血症が引き起こす合併症

 

高尿酸血症を放置すると、痛風発作だけでなく、全身にさまざまな合併症を引き起こします。「痛みがないから大丈夫」と思っていても、気づかないうちに臓器へのダメージが蓄積されていきます。

合併症 内容
痛風発作 尿酸の結晶が関節に沈着し、激しい炎症を起こします。足の親指の付け根に起こることが最も多く、放置すると繰り返すようになります
痛風結節 尿酸の結晶が皮膚の下に塊として蓄積した状態です。耳・肘・手足の関節周囲などにしこりとして現れます
尿路結石 尿酸が腎臓や尿管に結晶として沈着し、石になります。激しい腰・背中・下腹部の痛みを引き起こすことがあります
慢性腎臓病 尿酸の結晶が腎臓に蓄積し、腎機能を徐々に低下させます。進行すると透析が必要になる場合もあります
高血圧・動脈硬化 高尿酸血症は血管にダメージを与え、高血圧や動脈硬化を進行させます
心筋梗塞・脳梗塞 動脈硬化が進行することで、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まります

高尿酸血症は、適切に管理することで合併症を十分に防ぐことができます。「症状がない今こそ」早めの対策が将来の健康を守る最大の鍵です。

 

4. 高尿酸血症・痛風の検査・診断基準

 

高尿酸血症は、血液検査で尿酸値を測定することで診断できます。自覚症状がない場合でも、健康診断で尿酸値の異常を指摘されたら、早めに受診することをお勧めします。

 

当院での検査内容

検査項目 内容
血液検査 尿酸値・腎機能・肝機能・血糖・脂質などを測定します
尿検査 尿中の尿酸排泄量を確認し、腎臓への影響を評価します
腹部エコー 腎臓や尿路に結石がないかを確認します
身体測定 身長・体重・腹囲を測定し、肥満やメタボリックシンドロームの評価を行います

 

診断基準と薬物療法の開始基準

判定 尿酸値
正常 7.0 mg/dL 以下
高尿酸血症 7.0 mg/dL 超
薬物療法の検討(痛風発作あり) 7.0 mg/dL 超
薬物療法の検討(※合併症あり) 8.0 mg/dL 以上
薬物療法の検討(※合併症なし) 9.0 mg/dL 以上
治療目標値 6.0 mg/dL 以下

※ 合併症:腎障害・尿路結石・高血圧・高脂血症・虚血性心疾患・耐糖能異常など

 

  • ✓ 7.0超 → 高尿酸血症(痛風発作があれば薬物療法を検討)
  • ✓ 8.0以上 → 合併症がある場合は薬物療法を検討
  • ✓ 9.0以上 → 合併症がなくても薬物療法を検討
  • ✓ 治療目標は 6.0 mg/dL 以下

参考:高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第3版

 

5. 生活習慣の改善で尿酸値を下げよう

 

高尿酸血症の治療は、薬を使うことだけではありません。生活習慣の見直しこそが治療の土台であり、軽度の高尿酸血症であれば、生活習慣の改善だけで尿酸値が改善するケースも少なくありません。すでに薬を服用している方も、生活習慣の改善を続けることで薬の効果が高まります。

 

食事のポイント

1日のプリン体の摂取量の目安は400 mg以下です。特に気をつけたい食品を確認しておきましょう。

注意が必要な食品(プリン体が多い) 比較的安心な食品
鶏・豚・牛のレバー、砂肝、モツ 卵・牛乳・チーズなどの乳製品
イワシ・カツオ・アジの干物 野菜類・きのこ類(ただし一部は多め)
たらこ・いくら・白子 米・パン・麺類などの穀物
えび・かつお節・煮干し 豆腐・豆乳(大豆のプリン体は吸収率が低い)

 

その他の生活習慣のポイント

食事以外にも、日常生活のさまざまな習慣が尿酸値に影響します。以下のポイントを意識して取り組んでみましょう。

項目 内容
甘い飲み物・果糖を控える 清涼飲料水・缶ジュース・スポーツドリンクなどに含まれる果糖(フルクトース)は、プリン体を含まないにもかかわらず体内で尿酸の産生を増やします。普段の飲み物を水・お茶・無糖飲料に切り替えることを心がけましょう
アルコールを控える アルコールは尿酸値を上げる最大の要因のひとつです。特にビール・発泡酒はプリン体も多いため注意が必要です。また「プリン体ゼロ」のビール・発泡酒であっても、アルコール自体が尿酸値を上げる作用があるため、「プリン体ゼロだから安心」という考え方は正しくありません
水分をたっぷり摂る 1日2L以上の水分摂取が推奨されます。尿量を増やすことで尿酸の排泄を促し、尿路結石の予防にもつながります。水・麦茶・緑茶などがおすすめです
適切な運動 ウォーキング・水泳などの有酸素運動を1日30分程度行うことが効果的です。激しい運動の後は一時的に尿酸値が上がることがあるため、運動後の水分補給をしっかり行いましょう
肥満の解消 内臓脂肪を減らすことで尿酸の排泄が改善します。体重を5〜10%減らすと尿酸値が有意に低下することがわかっています。食事と運動を組み合わせてゆっくりと取り組みましょう

 

6. 薬による治療(尿酸降下薬)について

 

生活習慣の改善を続けても尿酸値が目標値(6.0 mg/dL 以下)まで下がらない場合や、痛風発作を繰り返している場合、または尿路結石・腎障害などの合併症がある場合には、薬による治療を開始します。

 

薬を使う前に知っておきたい大切なこと

痛風発作が起きているときに尿酸を下げる薬を新たに始めたり、急に用量を変えると、発作が悪化・長引く原因になります。まず発作を治めてから、発作が完全に落ち着いた後に、少量から尿酸降下薬を開始します。

 

急性発作の治療(痛風発作が起きたとき)

痛風発作が起きた場合は、できるだけ早く治療を開始することが重要です。

薬の種類 使い方・特徴
コルヒチン 発作の「前兆」(関節がムズムズする・少し違和感がある)を感じた早い段階で飲むほど効果的です。腎機能が低下している方は注意が必要です
NSAIDs(消炎鎮痛薬) インドメタシン・ナプロキセンなど、痛風に適応のある消炎鎮痛薬を短期間・十分量で使用します。胃腸への負担があるため、必要に応じて胃薬も併用します
ステロイド薬 NSAIDsが使えない場合・効果が不十分だった場合・多発性に関節炎を起こしている場合に用います。糖尿病の方は血糖値の変化に注意が必要です

 

尿酸値を下げる薬(長期的な治療)

尿酸降下薬には「尿酸の産生を抑える薬」と「尿酸の排泄を助ける薬」の2種類があります。どちらを使うかは、尿酸値が高くなっている原因や腎機能・合併症の状態によって決まります。

 

① 尿酸の産生を抑える薬(尿酸生成抑制薬)

薬剤名 特徴
アロプリノール(ザイロリック®︎) 最も歴史の長い尿酸降下薬です。腎機能に応じて用量を調整する必要があります
フェブキソスタット(フェブリク®︎) 腎機能が多少低下していても使いやすく、強力な尿酸低下作用を持ちます
トピロキソスタット(トピロリック®︎・ウリアデック®︎) 日本で開発された薬で、腎機能が低下した方にも使いやすい薬です

 

② 尿酸の排泄を助ける薬(尿酸排泄促進薬)

薬剤名 特徴
ベンズブロマロン(ユリノーム®︎) 強力な尿酸排泄促進効果があります。服用開始後は定期的な肝機能検査が必要です
ドチヌラド(ユリス®︎) 2020年に承認された比較的新しい薬で、選択性が高く肝臓への副作用リスクが低いとされています

尿酸排泄促進薬を使うときは、1日2L以上の水分摂取が重要です。尿酸が大量に尿中に排泄されるため、水分が少ないと尿路結石ができやすくなります。

 

 

 

よくある疑問

Q. 薬を飲み始めたら一生やめられませんか?

必ずしもそうではありません。生活習慣の改善を続けることで尿酸値が安定し、医師の判断のもとで薬を減量・中止できるケースもあります。自己判断での中止は尿酸値が再び上昇するリスクがあるため、必ず医師にご相談ください。

Q. 薬を飲み始めてから発作が起きました。薬のせいですか?

薬のせいではありません。尿酸降下薬を始めると尿酸値が急に下がるため、関節に溜まっていた尿酸の結晶が動いて炎症を起こすことがあります。発作が起きても、医師に相談せずに尿酸降下薬を自己判断でやめないことが大切です。

Q. 痛風発作が起きたとき、市販の痛み止めを飲んでもいいですか?

市販の痛み止め(ロキソプロフェンなど)で一時的に痛みを和らげることは可能ですが、根本的な治療にはなりません。発作時はなるべく早めに受診されることをお勧めします。

 

7. 久が原ファミリークリニックでの診療の流れ

 

当院では、高尿酸血症が気になる方・健診で尿酸値を指摘された方・痛風発作を起こしたことがある方・すでに治療中の方など、どのような段階の方でもお気軽にご相談いただけます。

 

STEP
1

受付・問診

ご来院後、受付にてご案内します。これまでの尿酸値の経過、過去の痛風発作の有無、服用中のお薬、健診結果、既往歴(尿路結石・腎臓病など)、食習慣・飲酒習慣、身長・体重などをお聞きします。健康診断の結果表をお持ちの場合はぜひご持参ください。

STEP
2

身体診察・検査

問診・身体診察を行った後、高尿酸血症の原因や合併症を調べるために必要に応じて、血液検査・尿検査・腹部エコーなどの検査を行います。

STEP
3

診断・治療方針のご説明

検査結果をもとに、高尿酸血症の状態・原因・合併症リスクをわかりやすくご説明します。生活習慣の改善指導を中心に、必要に応じて尿酸降下薬の処方を行います。

STEP
4

定期通院・フォローアップ

定期的にご来院いただき、尿酸値の経過・体調の変化・生活習慣の取り組み状況などを確認しながら治療を継続します。状態が安定してきたら通院間隔を調整します。薬を使用中の方は定期的な血液検査で効果と安全性を確認します。

 

 

高尿酸血症・痛風は、適切な治療と生活習慣の改善を続けることで、十分にコントロールできる病気です。「症状がないから大丈夫」と放置せず、まずは一度、現在の尿酸値を正しく把握することから始めてみましょう。

久が原ファミリークリニックは、地域の皆さまの「身近なかかりつけ医」として、高尿酸血症・痛風の管理・治療を長期にわたってサポートします。「少し尿酸値が気になる」という段階でも、どうぞお気軽にご相談ください。一緒に、長く健やかな毎日を目指しましょう。

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