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花粉症とは?症状・原因・アレルギーのメカニズムなど基礎知識を解説|久が原ファミリークリニック|小児科・内科 |大田区久が原・池上

花粉症とは?症状・原因・アレルギーのメカニズムなど基礎知識を解説

花粉が飛ぶ季節になると、くしゃみや鼻水など花粉症の症状に悩む方も多いのではないでしょうか。花粉症は、今や国民病ともいわれるほど患者数が増えており、日常生活への影響は大きいものです。花粉症の特徴や主な症状、アレルギーを引き起こすメカニズムなど、花粉症の基礎知識をご紹介します。

花粉症とは

花粉症とは、植物の花粉が原因となって起こるアレルギー疾患の総称で、季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれます。花粉が目や鼻を中心とした粘膜に接触することで、くしゃみや鼻水などのアレルギー症状を引き起こします。

花粉症の原因となる植物は、スギ、ヒノキ、ブタクサ、カモガヤなど、約60種類もあります。中でもスギは花粉の飛散量が非常に多く、花粉そのものが軽いため広範囲に飛散し、多くの人がスギ花粉症に悩まされています。

全国の耳鼻咽喉科医とその家族を対象とした鼻アレルギーの全国調査によると、花粉症の有病率は1998年が19.6%、2008年が29.8%、2019年には42.5%と、10年ごとに約10%ずつ増加しています。また、最近では花粉症の低年齢化が進み、大人だけでなく子供の花粉症も多くなっています。

参考:厚生労働省『花粉症環境保健マニュアル2022』

花粉症の症状

花粉症の3大症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまりです。他にも、目のかゆみ、目の充血、涙目、肌荒れ、頭痛などの様々な症状が現れます。また、人によっては身体がだるい、イライラする、熱っぽいなどの全身症状が現れることもあります。これらの症状によって、仕事・勉強・家事がはかどらず、集中力の低下や睡眠不足など、日常生活に支障をきたすケースも少なくありません。

花粉症の症状の中には、風邪や他の病気と似ているものがあります。風邪の場合は一週間程度で治ることが多いですが、花粉症は花粉が飛散している間は症状が続き、水っぽい鼻水が出るなどの違いがあります。

スギ花粉症は、花粉が飛ぶ時期と風邪やインフルエンザの流行時期が重なっており、花粉症かどうかの判断が難しいかもしれません。心配な症状があれば、早めに医師の診察を受けることをおすすめします。

主な花粉の飛散時期

花粉の飛散時期は地域や天候などによっても変わりますが、3月がピークです。花粉症の約70%を占めるスギは年初から飛びはじめて3月にピークを迎え、5月くらいまで飛散します。関西ではスギと並んでヒノキも植林されているため、ヒノキにも注意しましょう。ヒノキはスギよりも若干遅れて飛びはじめ、4月にピークを迎えて6月くらいまで飛散します。

また、北海道に多いシラカンバ属(カバノキ科)は5~6月にピークを迎えます。北海道では6~9月にカモガヤやオオアワガエリなどのイネ科も飛散しますが、イネ科の花粉は種類が多いため本州以西ではほぼ1年を通して飛散します。

秋の花粉として知られるのはキク科のブタクサ属・ヨモギ属、クワ科のカナムグラで、これらは8~10月に飛散します。なお、沖縄でも花粉は飛散しますが、花粉の原因となるスギやヒノキの数がとても少ないことから、アレルギー症状はほとんどありません。

花粉症はいつから広まった?花粉症の人が増えた背景

上記でご紹介したとおり、花粉症は自然界に存在する植物の花粉に対し、過敏な免疫反応を引き起こすアレルギー疾患であり、鼻水や鼻づまり、目のかゆみや充血、くしゃみなどといった上気道症状が主な症状です。この花粉症という言葉は最近では毎年当たり前のように聞くようになり、日本ではいつから広まってきたのでしょうか?

日本で最初に花粉症と診断されたのは1961年のブタクサ花粉症で、スギ花粉症は1963年に報告されています。世界的なルーツを辿ると、古代中国や古代ギリシャの文献にも花粉症の症状についての記述が見られ、歴史の古い疾患の一つです。

現代において花粉症が増えてきた背景にはいくつかの要因が考えられます。一つは植林事業の拡大です。昔はスギの木が少なかったのが、終戦後に植林事業が盛んになったためです。また、都市化や地球温暖化も要因の一つで、都市化による排気ガスや大気汚染などの環境ストレス、また温暖化による気温上昇は花粉の生産性の増加を促進する要因となります。花粉症患者は年々増え続け、今や2人に1人の割合で発症するほどの国民病といわれています。

花粉症のアレルギー反応が起こるメカニズム

くしゃみ、鼻水、鼻づまりといった花粉症の症状は、身体に入ってきた花粉を取り除こうとするアレルギー反応です。花粉が目や鼻、口から入ると、体内の免疫システムがそれを「異物」と判断します。すると、体内では異物に対抗するための抗体(IgE抗体)が作られます。花粉に再び接触するたびに抗体が作られ、少しずつ体内に蓄積されていきます。

この蓄積量が一定のレベルに達すると、アレルギー反応を起こすヒスタミンなどの化学物質が放出され、身体が体内の花粉を排除しようとして、くしゃみや鼻水などの辛い症状が出てくるのです。これまで花粉症の症状がなかった人も、ある日突然発症する可能性があるのが、花粉症の怖いところです。くしゃみや鼻水、目のかゆみといった花粉症特有の症状が出た場合は、なるべく早く医師にご相談ください。

久が原ファミリークリニックは大田区久が原・池上地区を拠点に、花粉症やアレルギー疾患の治療を行っております。花粉症治療に有効な舌下免疫療法も実施しておりますので、辛い症状でお悩みの方はお気軽にご相談ください。

花粉症になりやすい人の特徴とは

花粉症になりやすい人の特徴について詳しくご紹介します。

遺伝的要因

花粉症は、遺伝的要因が大きく関与していると考えられています。親や親族に花粉症の人がいる場合は高い確率で花粉症を発症します。

アレルギー体質

花粉症は、花粉に対するアレルギー反応(免疫反応)によって起こる症状です。そのため、季節性・通年性のアレルギー体質の人ほど花粉症になりやすい傾向があります。

免疫バランス

免疫力の低下や免疫機能の過剰反応も花粉症になりやすい人の特徴です。免疫系が正常に機能しない場合、花粉に対する反応が起こりやすくなります。

環境要因

住環境も花粉症に影響を与える要素です。都市部や人口密集地に住んでいる人ほど花粉症の発症率が高いとされています。コンクリートやアスファルトに覆われた都市部の空気環境は、地方や郊外と比べて花粉が飛散しやすいうえに大気汚染物質も多く含まれており、大気汚染や生活環境の変化などが免疫機能に影響を与えるためです。

花粉症アレルギーの症状・対策の基礎知識

花粉症やアレルギーの治療に対応する東京都大田区の久が原ファミリークリニック 概要

クリニック名 久が原ファミリークリニック
院長 森川 日出男
住所 〒146-0085 東京都大田区久が原5丁目14番14号 ライオンズプラザ久が原 1F
電話番号 03-5747-2802
診療内容 小児科・内科
診療時間 月・火・水・金・土:9時00分~12時30分
月・火・水・金:15時00分~18時00分
受付時間 午前12:30/午後18:00まで
休診日 木曜・日曜・祝日
アクセス
  • 電車:東急池上線池上駅から徒歩12分、千鳥町駅から徒歩14分
  • バス:東急バス「池上橋」から徒歩1分、「国道口」から徒歩2分
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