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RSウイルス感染症|久が原ファミリークリニック|小児科・内科 |大田区久が原・池上

RSウイルス感染症

Respiratory Syncytial Virus

 

RSウイルス感染症

RSウイルスとは?

RSウイルスとは、風邪などの呼吸器感染症の原因となるウイルスの一種です。主な原因ウイルスとしては、ライノウイルス、コロナウイルス(新型コロナウイルスとは異なります)が多く、次いでRSウイルス、パラインフルエンザウイルス、アデノウイルスなどが続きます。赤ちゃんがかかりやすい代表的なものの一つで、2歳までにほぼ全ての赤ちゃんがかかります。また、免疫がつきにくいため、何度も繰り返し感染するといわれています。
流行時期は、以前は秋~冬といわれていましたが、新型コロナウイルス感染症の流行以降、流行期が夏〜翌春ごろになっています。地域やその年によっても流行のしかたは異なります。

※東京都内のRSウイルス感染症の流行状況は、「東京都感染症情報センター」をご覧ください。

よく見られる症状は?

・2〜5日の潜伏期の後、発熱、鼻水、咳など
・通常1〜2週間で軽快
・呼吸困難等のために0.5〜2%で入院が必要

RSウイルスの潜伏期間は2~8(多くの場合4~6)日間とされ、「発熱」「鼻汁」「咳」など多くは軽症ですみます。初めて感染する乳幼児の多くは数日のうちに軽快しますが、時に咳が悪化し、「ゼーゼー、ヒューヒュー」という喘鳴を伴った呼吸困難症状などが出る場合があります。

重症化するリスクの高いお子さん

・生後6か月未満の赤ちゃん
・早産・低出生体重の赤ちゃん
・先天性心疾患
・慢性肺疾患
・ダウン症
・免疫不全症 など

 

このようなお子さんは特に重症化リスクが高いと言われています。

 

 

診断方法は?

インフルエンザや新型コロナウイルス感染症と同様、鼻腔に綿棒を入れて検査をする抗原検査で診断します。

しかし、RSウイルス迅速検査は外来では1歳未満しか保険適応がありません。1歳以上のお子さんに関しては保険適応ではありません。発熱や咳の症状が長引いたりしたときに医師の判断で検査することがありますが、それ以外の場合で1歳以上のお子さんでどうしても検査を希望する場合には、自費での検査となり、それと同時に診察や処方箋代もすべて自費扱いとなってしまいます(混合診療となるため)。

 

治療は?

特効薬などはなく、治療は基本的に対症療法(病気の症状をやわらげる)を行います。いわゆる「風邪」と治療や対応は同じで、登園も全身状態が良く症状が改善していれば問題はありません。

感染予防対策は?

RSウイルスは「接触感染」と「飛沫感染」という感染経路で感染が広がっていくことが知られています。「接触感染」というのはウイルスが付着した手を介して広がり、「飛沫感染」は咳やくしゃみで飛散したウイルスを含む飛沫で感染が広がります。
なお、RSウイルスはテーブルや手すりのような環境表面では数時間生存することができるので、触れた手指で、目・鼻・口を触ることによって伝播することもあります。
そのため、下記の感染対策が有効です。

・お子さん本人、および周囲の人がしっかりと手洗いをすること(アルコールの速乾性手指消毒剤も有効です)
・咳、鼻水などの症状がある場合にはマスクの着用
・お子さんたちが使用するおもちゃや、触れた場所などの消毒
・人混みを避ける