03-5747-2802

禁煙外来|久が原ファミリークリニック|小児科・内科 |大田区久が原・池上

禁煙外来

Smoking cessation clinic

禁煙外来

厚労省の調査では、現在、タバコを吸っている人のうち、およそ3人に1人が「タバコをやめたい」と思っているけれども、タバコを吸う人の割合は、ここ数年なかなか減っていません。

何度も禁煙を試みても断念してしまうのは、あなたの意志の弱さだけが原因ではなく、ニコチン依存症による禁断症状やタバコに対する心理的依存によるもので、禁煙を続けるのは、あなたが思っている以上に難しいのです。

当院では、喫煙習慣を止めたいと考えている方を対象に、禁煙をサポートする治療を行います。患者さんごとに、生活習慣や喫煙状況を詳しく聴取し、その方にあったプランやアドバイスで禁煙を進めていきます。健康のため、大切なご家族やパートナーのため、お金の節約のためなど、禁煙をしようと思ってはいるけどなかなか禁煙できない方は一度ご相談ください。

禁煙外来とは

禁煙外来は、医師と一緒に無理なく禁煙を目指す専門外来です。「タバコをやめたいけれど自信がない」「何度も失敗している」という方もご安心ください。内服薬や貼付薬を使用し、ニコチン切れの症状を抑えながら、禁煙成功をサポートします。医師の指導のもと、一定の条件を満たせば保険適用での治療が可能です。一人で悩まず、専門的な治療薬とアドバイスで、スムーズな卒煙を目指しましょう。

禁煙治療に健康保険が適応になる条件

下の4条件をすべて満たして医師が必要と認めた場合、一定期間の禁煙治療の受診に保険が使えます。なお、過去に健康保険適用で禁煙治療を受けたことがある場合、前回禁煙治療の初回診察日から1年以上経過していないと保険の適用とはなりません。

  • ニコチン依存症を診断するテスト(TDS:Tobacco Dependence Screener)で5点以上
  • 35歳以上の方はブリンクマン指数(1日の喫煙本数×喫煙年数)が200以上
    (35歳未満の方は指数は関係なし)
  • すぐに禁煙したいと考えている
  • 医師から受けた禁煙治療の説明に同意し、説明内容に納得した上で、文書で同意する

ニコチン依存症テスト(TDS)

以下の10問の質問に当てはまる場合を各々1点として、合計5点以上がニコチン依存症と診断されます。

質問1 自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまうことがありましたか?
質問2 禁煙や本数を減らそうと試みて、出来なかったことがありますか?
質問3 禁煙や本数を減らそうとしたときに、タバコが欲しくて欲しくてたまらなくなることがありましたか?
質問4 禁煙や本数を減らそうとしたときに、次のどれかがありましたか?
(イライラ、神経質、落ち着かない、集中しにくい、ゆううつ、頭痛、眠気、胃のむかつき、脈が早い、手のふるえ、食欲または体重増加)
質問5 質問4でうかがった症状を消すために、またタバコを吸い始めることがありましたか?
質問6 重い病気にかかったときに、タバコはよくないと分かっているのに吸うことがありましたか?
質問7 タバコのために自分に健康問題が起きていると分かっていても、吸うことがありましたか?
質問8 タバコのために自分に精神的問題が起きていると分かっていても、吸うことがありましたか?
質問9 自分がタバコに依存していると感じることがありましたか?
質問10 タバコが吸えないような仕事やつきあいを避けることが何度かありましたか?

タバコに含まれる有害物質

タバコの煙には、5,300種類の化学物質が含まれています。その中には、200種類以上の有害物質が含まれ、発がん性物質は50種類以上含まれています。
有害物質のなかでもよく知られているのは、ニコチン、タール、一酸化炭素です。

タバコの三大有害物質

ニコチン
体内に吸収されると血管を収縮させて血液の流れを悪くします。
次第に動脈硬化を引き起こし、脳卒中や心血管関連疾患のリスクになります。
タール
「たばこのヤニ」のことです。たばこ臭や歯の着色の原因になります。
発がん性物質や発がんを促進する物質が数十種類以上含まれています。
一酸化炭素
一酸化炭素はヘモグロビンと強力に結合し、ヘモグロビンが運ぶはずの酸素を奪ってしまいます。体に取り込む酸素が低下し、動脈硬化を促進させます。
たばこ

タバコによる健康被害

喫煙はがんをはじめ、脳卒中や虚血性心疾患などの循環器疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や結核、間質性肺炎などの呼吸器疾患、2型糖尿病、歯周病など、多くの病気と関係しており、予防できる最大の死亡原因であることがわかっています。

代表的な疾患の、非喫煙者と喫煙者の死亡率の比較

  • 喉頭がん:32.5倍
  • 肺がん:4.5倍
  • 口腔・咽頭がん:3.0倍
  • 肺気腫:2.2倍
  • 胃潰瘍:1.9倍
  • 虚血性心疾患:1.7倍

禁煙によるメリット

禁煙後、早期の変化とメリット

禁煙直後から、家族や周囲の人が受動喫煙を受けるリスクが大きく下がります。衣服や部屋、車にタバコのにおいがつくこともなくなり、周囲が不快に感じることもなくなります。禁煙数日後には、味覚や嗅覚が鋭敏になり、食べ物をおいしく感じるようになることが報告されています。

禁煙による早期メリット

禁煙後、長期の変化とメリット

禁煙を長期間続けることができれば、タバコでダメージを受けた体も健康に近づいていきます。呼吸器の症状や肺の機能が改善し、狭心症や心筋梗塞などの心疾患のリスク、がんのリスクが低下します。

禁煙生活が長くなればなるほど、タバコを吸わない人と同じ健康状態に近づきます。禁煙が遅いということはありません。喫煙生活を見直してみましょう。

禁煙による健康上の利益のタイムライン

当院の禁煙外来について

健康保険を使った禁煙外来は、12週間で5回の診察を行います。

通院期間:12週間
受診回数:5回

初回診療ではまずニコチン依存度や禁煙への関心度などをチェックし、保険診療が受けられるかどうか確認します。患者さんごとに、生活習慣や喫煙状況を詳しく聴取し、その方にあったプランやアドバイスで禁煙を進めていきます。

治療薬について

禁煙補助薬であるバレニクリンまたはニコチンパッチを使用します。これらの薬は禁煙後の離脱症状をおさえ、禁煙を助けてくれます。バレニクリンは喫煙による満足感もおさえるため、禁煙成功率が高くなります。

バレニクリン
バレニクリン
  • ニコチンを含まない内服薬です。
  • 禁煙時の離脱症状だけでなく、喫煙による満足感も抑制します。
  • 禁煙を開始する1 週間前から飲み始め、12 週間服用します。
ニコチンパッチ
ニコチンパッチ
  • ニコチンを皮膚から吸収させる貼付剤です。
  • 毎日1枚皮膚に貼り、離脱症状を抑制します。
  • 禁煙開始日から使用、徐々にサイズが大きいものから小さいものに切り替えていきます。

費用について

保険診療(3割負担)では、12週間・計5回の診察で初診料・再診料を含め
バレニクリンの場合  約19,000円
ニコチンパッチの場合 約13,000円
となります。

仮に1日1箱タバコを吸う方が禁煙治療に取り組まれた場合、12週間のタバコ代は36,000円程度となり節約に繋がります。
金銭面を考えても禁煙治療を受けることのメリットは大きいと言えますので、健康のためにも、節約のためにも是非、禁煙外来を上手くご活用ください。

禁煙外来はご予約での受診をお願い致します。