お子様の予防接種

予防接種についての全般的なお話、開始時期やスケジュール、接種当日の準備・注意点などについてご説明します。
ワクチンで防げる主な病気
●…日本の子どもがワクチンを接種できる病気
- B型肝炎
- ロタウイルス胃腸炎
- ヒブ感染症(細菌性髄膜炎など)
- 肺炎球菌感染症(細菌性髄膜炎など)
- ジフテリア
- 破傷風(はしょうふう)
- 百日せき
- 結核
- ポリオ
- 麻しん(はしか)
- 風しん
- おたふくかぜ
- みずぼうそう
- 日本脳炎
- インフルエンザ
- ヒトパピローマウイルス感染症
(子宮頸がんなど)
- A型肝炎
- 髄膜炎菌感染症
- 黄熱病
- 狂犬病
世界中には、とてもたくさんの感染症がありますが、その中でVPDはほんの一部です。せっかくワクチンがあっても、接種しなければ予防はできません。そのような病気にかからないためにも、予防接種をしっかりと受けましょう。
日本では、「定期接種」とそれ以外の「任意接種」があります。「任意接種」だからといって、受けなくても大丈夫というわけではありません。任意接種に該当する病気であっても、かかると重症化したり重い後遺症が残ってしまうこともあります。「任意接種」のワクチンも是非受けるようにしましょう。
2ヶ月の誕生日を迎えたら予防接種デビューしましょう
2ヶ月の誕生日を迎えたら、なるべく早めに予防接種を開始しましょう。
生まれたばかりの赤ちゃんはお母様からもらった免疫で守られていますが、少しずつ減っていき、生後6ヶ月ごろにはなくなってしまいます。その頃までにしっかりと免疫をつける必要があるため、生後2ヶ月からのワクチン接種がとても大事になります。
ワクチンによって、接種する年齢や回数・間隔が違います。とくに0歳のワクチンは種類、接種回数が多いので、できるだけ早く接種することが大切です。繰り返しになりますが、2ヶ月の誕生日を迎えたら、なるべく早く接種を開始しましょう。
当日の準備、注意点
当日の持ち物
- 予防接種予診票(接種券)
- 母子手帳
- 健康保険証
- 乳幼児医療証
受診前の準備
ご自宅でお子様の体調を確認してください。熱はないか、風邪症状はないか、下痢はしていないか、普段の元気さと変わりがないか、などの確認をお願いします。
以下のような場合には、予防接種を受けることができません。
- ①37.5℃以上の発熱を認める場合
- ②急性疾患にかかっている場合
- ③その日の予防接種に含まれる成分で、強いアレルギー反応を起こしたことがある場合
- ④その他、医師が不適当な状態と判断した場合
授乳について
直前の授乳は避け、受診30分前までに済ませておくようにお願いします。
ロタウイルスワクチンは内服です。服用直後に吐いてしまうとやり直しになることがありますので、特に注意をお願いします。
接種後の注意点
予防接種後は、重大な副反応が起きないか、院内で体調を観察します。接種後30分以内に起こりやすいため、当院では15分ほど院内待機をお願いしています。
当日は、普段通りの生活でかまいませんが、激しい運動は避けてください。
お風呂も入ってかまいません。接種箇所を強くこすらないように気を付け、長湯は避けましょう。
予防接種のスケジュール
それぞれの感染症には、かかりやすい年齢、感染した場合に重症化しやすい年齢などがあるため、予防接種はそれぞれ接種が推奨される時期が決められています。
ワクチンは、生ワクチンと不活化ワクチン(トキソイドも含む)に分けられます。
次の予防接種までの間隔に関する規則が2020年10月1日から変更になりました。
①注射生ワクチンから次の注射生ワクチン接種は4週間(中27日)以上
②同じワクチン同士の接種間隔は、ワクチンごとに規定あり
この2点を守れば、前のワクチン接種からの間隔に関わらず、異なるワクチンの接種が可能となりました。
詳しくはブログに記載していますので、是非ご覧ください。

予防接種のスケジュールに関してご不明なことがあれば、いつでもご遠慮なく当院にご相談ください。一緒に最適な予防接種のスケジュールを組み立てていきましょう。
また、母子手帳や下記リンク、参照サイトにあるスマートフォンの無料アプリなども参考にしてみてください。