03-5747-2802

妊婦さん向けRSウイルスワクチン定期接種のお知らせ|久が原ファミリークリニック|小児科・内科 |大田区久が原・池上

妊婦さん向けRSウイルスワクチン定期接種のお知らせ

blog

大人の予防接種

 

RSウイルスワクチンが2026年4月1日から国の事業として、定期接種化(無料)されることが決定しました。

アブリスボ®はRSウイルスのワクチンで、赤ちゃんが生まれる前に妊婦さんが接種することで、母体で作られた抗体がお腹の中にいる赤ちゃんに移行し、 生まれてくる赤ちゃんをRSウイルスから守ります。

 

 

RSウイルスとは?

数多くある風邪の原因ウイルスの一種です。肺や気管支などの呼吸器系に感染します。重症化すると肺炎や気管支炎を引き起こしてしまいます。1歳までに50%以上が、2歳までにほぼ100%感染すると言われており、その後生涯にわたり何回も感染します。

 

RSウイルスに感染すると、数日の潜伏期間ののち、発熱、鼻汁、咳などの症状が数日続きます。初感染の乳幼児の約7割は軽症で数日のうちに軽快しますが、約3割は咳が悪化し、ゼーゼーという喘鳴や呼吸困難、さらに細気管支炎や肺炎などの重症化がみられます。

 

近年の研究結果によると、RSウイルスに感染した2歳未満の乳幼児のうち25%が入院しており、入院した2歳未満のうち、6カ月未満の割合が40%を占めています。治療は対症療法が中心で、特効薬がないため、ワクチンでの予防が非常に重要です。
特に、小さく生まれた赤ちゃん(早産・低出産体重児)、心臓・肺に基礎疾患・免疫不全や染色体異常のあるお子さんは注意が必要です。

 

 

定期接種に使用するワクチン(母子免疫ワクチン)

生まれたばかりの赤ちゃんは免疫の機能が未熟であり、自力で十分な量の抗体をつくることができません。母子免疫ワクチンとは、妊婦さんが接種すると、母体内で作られた抗体が胎盤を通じて胎児に移行し、生まれた赤ちゃんが出生時から病原体に対する予防効果を得ることができるワクチンです。
RSウイルス感染症に対する母子免疫ワクチンとして組換えRSウイルスワクチン(ファイザー社のアブリスボ®)を使用します。

 

 

RSウイルスワクチン(アブリスボ®)の効果は?

妊婦さんが妊娠中に接種することにより、出生後の乳幼児のRSウイルス感染による下気道感染症(肺炎・気管支炎等)に対する予防効果が認められています。

有効性(※1)
日齢0日〜90日 日齢0日〜180日
RSウイルス感染症による
医療受診を必要とした
下気道感染症の予防
6割程度の予防効果 5割程度の予防効果
RSウイルス感染による
医療受診を必要とした
重症下気道感染症(※2)の予防
8割程度の予防効果 7割程度の予防効果

※1 妊娠24週〜36週の妊婦を対象としています。
※2 医療機関への受診を要する気道感染症を有するRSウイルス検査陽性の乳児で、多呼吸、SpO2 93%未満、高流量鼻カニュラまたは人工呼吸器の装着、4 時間を超えるICU への収容または無反応・意識不明のいずれかに該当と定義しています。

 

 

定期接種の対象者

 

接種時点で、妊娠28週0日から36週6日までの妊婦さん
過去の妊娠時に組換えRSウイルスワクチン(母子免疫ワクチン)を接種したことのある方も対象になります。
※アブリスボを接種してからお子さんに抗体が移行するまでに一定時間がかかることから、接種から14日以内に出産したお子さんに対する有効性は確立していません。

 

 

接種費用および接種回数

 

妊娠毎に1回無料

 

 

持ち物

 

(1)予診票
(2)当該妊娠に係るこどもの母子健康手帳
(3)対象者の氏名、生年月日及び住所が確認できるもの

 

 

副反応

妊婦さんへの接種におけるアブリスボの副反応としては、注射部位の痛み・赤み・はれ、頭痛、筋肉痛、じんましんなどがあります。重大な副反応としては、ショック、アナフィラキシーがあります。(頻度は不明です。)